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日本TI、工業用プロセス制御機器のアナログ計装信号出力を1チップで小型化するアナログ出力ドライバを発表

2007年04月19日

SCJPR-07-032 2007年4月19日

日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、バー・ブラウン製品ラインアップから、標準的な0~20mA(ミリアンペア)、4~20mAならびに5~25mAのアナログ出力および電圧出力を提供する高性能「電圧-電流」コンバータ/トランスミッタ、『XTR111』を発表しました。



『XTR111』は最高36mAの電流出力、出力エラー検出フラグ、出力ディスエーブル機能などの特長を備えていて、従来のディスクリート回路にこれらの機能を追加したうえで1チップ化することにより、基板の小形化も実現でき、電圧出力、電流出力それぞれの用途に対して共通部品として使うことができます。『XTR111』は500μA(マイクロアンペア)と低い電源電圧、5ppm/℃と低いドリフト範囲、7~44Vと広い電源電圧範囲を提供します。『XTR111』は使いやすく、工業用プロセス制御ならびに3線式センサ・システムのアナログ電流出力をはじめ、数多くのアプリケーションに使用できます。本件の詳細に関してはhttp://www.tij.co.jp/sc07061(日本語)から参照できます。

『XTR111』は一個の外付け抵抗によって入力電圧と出力電流の比率を設定できます。また「電圧-電流変換」回路は「電圧入力-電圧出力」にも変更できます。低価格で0.015%の精度を提供する『XTR111』は電流モードのセンサ駆動および電圧制御のカレントソース回路にも最適です。

『XTR111』にMOSFETを外付けすることで、グラウンド未満の電位からの広範囲の電圧出力を実現できます。出力電流の遮断には出力ディスエーブル制御が役立ちます。

3線式センサ・システムの中核となる優秀なビルディング・ブロックを提供する『XTR111』は、『PGA309』をはじめとするデジタル構成機能付きセンサ・シグナル・コンディショニングIC、『MSP430』などの超低消費電力マイクロコントローラ、ディスクリート構成のインスツルメンテーション・アンプ、『INA122』、『INA118』、『REF31xx』などの電圧リファレンス、または『OPA335』、『OPA344』、『REF32xx』などの低消費電力のオペアンプおよび電圧リファレンスなどで構成されるシステムにおいて、センサ信号のプリ・コンディション回路として使用できます。

供給と価格について
『XTR111』は現在出荷中で、TIおよび販売特約店から供給されます。パッケージは10ピンDFNマイクロ・パッケージです。10ピンMSOPパッケージの供給は2007年第2四半期に予定されています。1,000個受注時の単価(参考価格)は1.45ドルです。

TIではアナログ技術者向けにセミナ、デザイン・ツール、技術資料、評価モジュール、ホームページによる製品情報、サンプル提供などの幅広いサポートを提供しています。TIの包括的なアナログ・デザイン・サポートの詳細ならびに最新の『Amplifier and Data Converter Selection Guide』のダウンロードに関しては、http://www.ti.com/analogelab の『eLab™』デザイン・センター(英文)から参照できます。

『XTR111』の特性表

XTR111
フルスケール入力範囲 0V~12V
非直線性(最大値) 0.02%
電源電圧範囲(代表値) 8V~40V
内蔵レギュレータの出力電圧範囲 3V~15V
スパン誤差(最大値) 0.1%
オフセット電圧(最大値) ±1500μV
ピン/パッケージ 10SON
動作温度範囲(特性規定範囲) -55℃~+125℃(-40℃~+85℃)
1,000個受注時の単価(参考価格) 1.45ドル



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