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日本TI、過酷なプロセス環境のアプリケーション向けに堅牢なカプセル封入タグを発表

2007年02月08日

TI の高周波 RFID 製品ラインにオーバーモールド・トランスポンダ製品を追加

TIの高周波RFID製品ラインにオーバーモールド・トランスポンダ製品を追加

SCJPR-07-014 2007年2月8日

日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、ISO15693標準規格に準拠したトランスポンダ製品ポートフォリオに、最も堅牢性の高いRFIDタグで構成されるOM(オーバーモールド)トランスポンダ製品ファミリの追加を発表しました。これらのOMタグは、これまでバーコードその他の堅牢性の低いRFIDタグをはじめ、既存の可視範囲内の自動識別テクノロジーが使用できないような高温、高圧、腐食性の高い化学薬品などの過酷な環境に対して、高い耐久性を持つよう設計されています。今回発表されたTIの13.56MHz(メガヘルツ)OMタグ製品は、直径22mm(ミリメートル)の小型の円形で、高い耐久性を提供すると同時に、工業用の衣類洗濯、制服レンタルから生鮮食品などの加工業界まで幅広いアプリケーション向けに、同等製品よりも高い読み取り性能を提供します。

TIのOMタグは、より高い機能およびセキュリテイ機能のオプションを持つ2Kビット及び256ビットの製品で供給されます。これらの選択肢によって、お客様の特定のニーズに合致するタグを柔軟に提供できます。さらに、これらのタグのパッケージは機械的な堅牢性に最適化されているため、物理的な損傷を受けやすい過酷な環境においても数百回の再使用が可能です。例えばTIの13.56MHzのタグは、工業用の衣類洗濯工程において200サイクルを超える再使用が可能です。

ランドリー・アプリケーション向けRFIDシステムのリーディング・インテグレータであるポジテック社の社長、ジェフ・マークマン氏(Jeff Markman)は次のように述べています。「TIの最新のトランスポンダ製品は、堅牢なOMパッケージに収められ、RFIDにとって最も厳しいアプリケーションの一つである洗濯工程での使用に適しています。直径22mmのサイズによって読み取り距離が伸びたことから、より大きな衣類の束のID読み取りをより高い効率で提供できます」

TIの2KビットのOMタグは、すでにノルウエー屈指の病院であるトロンハイムのセント・オラブス大学病院の洗濯サービス業務において13万着のスタッフ用制服の管理を担うなど、様々なアプリケーションにおいて使用されています。このお客様向けアプリケーションの事例研究に関してはhttp://www.ti.com/rfid/shtml/news-casestudies-02-01-07.shtml (英文)から参照できます。
さらに、ある牛乳メーカでは品質検査の一貫性を管理・追跡する目的で、TIの2KビットOMタグを使用し、牛乳サンプル試験用のガラス瓶の識別を行っています。このアプリケーションでは個々のガラス瓶にRFIDトランスポンダを内蔵し、さまざまな過酷な試験環境において実施される数多くの安全性検査を通過するたびに、識別信号を正しく読み取りする必要があります。TIのタグを使用することで、これらの検査の精度と安全性が向上すると同時に、タグの再使用によってコスト効率も改善されました。

TIのRFIDプロダクト・マーケティング・マネージャであるウルリヒ・デンク(Ulrich Denk)は次のように述べています。「TIの新型OMトランスポンダの耐久性と、2種類のメモリ・オプションが提供する柔軟性、ならびに読み取り能力の向上によって、TIはお客様各社の特定アプリケーションおよび作業環境に最適なタグを提供できるようになりました」

TIの13.56MHz OM RFIDタグは、リード/ライト・フォーマットで、ISO/IEC 15693およびISO/IEC18000-3国際標準への互換性を備えた製品を供給中です。詳細に関しては http://www.ti.com/rfid/shtml/prod-trans.shtml(英文)から参照できます。