2007年02月07日
バックプレーン向けアプリケーションにおいて基板実装面積、 消費電力、コストを低減するM-LVDS製品
SCJPR-07-013 2007年2月7日
日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、マルチポイント接続に対応するLVDS規格(M-LVDS)向けの業界初の専用レシーバである『SN65MLVD2』および『SN65MLVD3』を発表しました。これまでマルチドロップのクロック分配のためM-LVDSからLVTLLへの信号変換を行う場合、不要なドライバ回路が集積されたトランシーバ製品を使用していました。今回発表されたシングル・チャネルのレシーバ製品は携帯電話の基地局、中央局の交換装置、ネットワーク交換装置、ルータ、『AdvancedTCA® 』(Advanced Telecom Computing Architecture)システムなどの最終製品の基板実装面積、消費電力、コストの低減に役立ちます。『SN65MLVD2』および『SN65MLVD3』はバックプレーンおよびケーブル経由のクロックや同期信号の分配・制御、ならびにデータ信号の伝送などのアプリケーションにおいて、より優れた技術的性能を提供します。本件に関する詳細はhttp://focus.tij.co.jp/jp/docs/prod/folders/print/sn65mlvd2.html(日本語)から参照できます。
『SN65MLVD2』type-1 レシーバは0V(ボルト)に近い差動入力レベルでスイッチングを行い最高のノイズ・マージンを提供します。また『SN65MLVD3』type-2レシーバはフェイルセーフ機能を内蔵し、外付けのプルアップおよびプルダウン抵抗が不要などの特長を備えています。
『SN65MLVD2』および『SN65MLVD3』の主な特長
『SN65MLVD2』および『SN65MLVD3』は、既に量産出荷中のTIのM-LVDS製品ファミリを拡充します。また通信向けインターフェイスIC製品のLVDS、PECL、RS-485、PCI-Express、gigabit Ethernet 用SerDes(シリアライザおよびデ・シリアライザ)も供給中です。各製品の詳細ならびに最新のInterface Selection Guideに関してはhttp://interface.ti.com(英文)から参照できます。
『SN65MLVD2』および『SN65MLVD3』の特性表
項目 | SN65MLVD2 | SN65MLVD3 |
機能 | 1チャネルM-LVDSレシーバ | 1チャネルM-LVDSレシーバ |
電源電圧(定格値) | 3.3 V | 3.3 V |
MLVDS*/LVDM**への対応 | Yes | Yes |
電源電流 Icc(最大値) | 25 mA | 25 mA |
信号伝送レート(最大値) | 250 Mbps | 250 Mbps |
レシーバ・チャネル数 | 1 | 1 |
レシーバ伝搬遅延時間(最大値) | 6 ns | 6 ns |
入力信号 | M-LVDS | M-LVDS |
出力信号 | LVTTL | LVTTL |
サイクルtoサイクルジッタ(最大値) | 8 ps | 8 ps |
パーツtoパーツ スキュー(最大値) | 1ns | 1ns |
バスピンESD HBM | 9 kV | 9 kV |
レシーバ形式 | type-1 | type-2 |
ピン/パッケージ | 8SON | 8SON |
価格と供給について
『SN65MLVD2』および『SN65MLVD3』の両製品は現在量産出荷中で、TIおよび販売特約店から供給されます。パッケージは8ピン、スモール・アウトライン(DRB)です。1,000個受注時の単価の参考価格は両製品ともに1.45ドルです。
関連リンク
アナログ製品 トップページ
注: * M-LVDS: Multipoint-Low Voltage Differential Signaling
** LVDM: Low-Voltage Differential Multipoint
すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。