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日本TI、14ビットおよび12ビットで210MSPSのADC二品種を発表

2007年01月30日

各種アプリケーションに対応した高速変換レートおよび高分解能を提供するADC製品

各種アプリケーションに対応した 高速変換レートおよび高分解能を提供するADC製品

SCJPR-07-011 2007年1月30日

日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、先行の『ADS5546』高速ADC製品ファミリとピン互換性を備え、分解能14ビットおよび12ビットで変換レート 210 MSPSの高性能を提供する新型ADC、『ADS5547』および『ADS5527』を発表しました。これらの製品は210MSPSの変換レートを備え、70MHzの入力周波数において最高73.3 dBFSのSNR(信号-雑音比)ならびに85dBcのSFDR(スプリアス・フリー・ダイナミック・レンジ)をはじめとする業界最高の性能を提供します。このような高い性能により

  • レーダーおよび画像処理において、探知範囲および解像度の向上
  • パワー・アンプの非直線性補正向け用途において、正確なアンプ特性の計測
  • ビデオおよび画像処理システムにおいて、高画像品質


を提供します。本件に関する詳細はhttp://www.ti.com/sc07010(英文) から参照できます。

『ADS5547』および『ADS5527』は7mm角のリードレス・パッケージで供給されます。『ADS5547』は業界で最も高速の14ビットADCです。また『ADS5527』は『ADS5547』と同じ変換レートで12ビットの分解能を提供します。これらの高速変換レートおよび高分解能を備えた小型パッケージの新製品は、さまざまなアプリケーションの設計要件に柔軟に対応できます。

『ADS5547』および『ADS5527』のその他の特長

  • プログラマブルのパワー・スケーリング・モード
  • 低消費電力: アナログ・コア 1W、総合消費電力 1.2W
  • サンプル・ホールド回路内蔵
  • パラレル出力: CMOSモードおよびDDR LVDSモードを選択可能
  • 出力タイミングおよびレベル制御を選択可能
  • 内部リファレンスと外部リファレンスを選択可能
  • アナログ電源: 3.3 V、デジタル電源: 3.3V
  • 動作温度範囲: -40 ℃ ~ +85 ℃(工業用温度範囲)

『ADS5547』および『ADS5527』は、『THS4509』および『THS9001』などの高速アンプ、『GC5016/8』広帯域デジタル・ダウン・コンバータ/アップ・コンバータ、『CDCM7005』クロック・シンクロナイザ/ジッタ・クリーナとの組み合わせ使用によって最高の性能を実現できます。

『ADS5527/47』の特性表

項目 ADS5527 ADS5547
分解能 12ビット 14ビット
サンプルレート(最大値) 210 MSPS 210 MSPS
アーキテクチャ パイプライン パイプライン
入力チャネル数(差動入力) 1 1
消費電力(代表値) 1230 mW 1375 mW
バイポーラ入力形式 疑似バイポーラ 疑似バイポーラ
SINAD 70.2 dB 72.6 dB
SNR 70.5 dB 73.3 dB
SFDR 84 dB 85 dB
DNL(最大値) ±0.5 LSB ±0.5 LSB
INL(最大値) ±1 LSB ±3.5 LSB
INL(最大値) ±2.2 % ±5 %
ノーミッシング・コード 12ビット 14ビット
ENOB 11.4ビット 11.8ビット
アナログ電源電圧範囲 3 V ~3.6 V 3 V ~3.6 V
デジタル電源電圧範囲 3 V ~3.6 V 3 V ~3.6 V
入力信号形式 電圧 電圧
アナログ入力帯域幅 800 MHz 800 MHz
入力電圧範囲 2 Vp-p 2.2 Vp-p
必要電源数 2 2
ピン/パッケージ 48QFN 48QFN

供給と価格について
『ADS5547』および『ADS5527』の両製品は現在出荷中で、TIおよび販売特約店から供給されます。パッケージは7mm角の48ピンQFNです。1,000個受注時の単価の参考価格は『ADS5547』が82.50ドル、『ADS5527』が45.00ドルです。サンプルおよび評価モジュールも同時に提供されます。
TIの最新のAmplifier and Data Converter Selection Guideに関しては、 http://www.ti.com/supportから参照できます。


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