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日本TI、フルHD画像処理機能搭載HDTV用プロセッサ新製品を発表

2007年01月25日

北米ならびに欧州のデジタル放送規格向け

北米ならびに欧州のデジタル放送規格向け

SCJPR-07-008 2007年1月25日

日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、HDTV用プロセッサの新製品『TVP9010』と開発プラットフォームを発表しました。同製品は、地上波デジタル放送の北米規格であるATSC注1や、同じく欧州規格のDVB-T注2に準拠します。またTIのビデオ・プロセッシング技術とミックスド・シグナル・システム・オン・チップ(SoC)設計技術の採用により、抜群のフルHD(1080p)の高画質を、優れた費用対効果で実現します。
日本TIはフルHDの画像処理機能を1チップ化した新製品と開発プラットフォームを提供することで、メーカの開発負担を軽減し、欧米市場向け製品の差別化と競争力強化に寄与します。

高品質のフルHD映像を実現
新製品『TVP9010』は、TIのHDTV向け映像処理プロセッサ『TVP9x』シリーズの中で高機能化を図った製品となります。TIが独自に開発した最新ビデオ処理技術により、シャープで鮮明な映像、鮮やかな色彩、および高いコントラスト比を提供、肌の質感なども実物さながらの自然な表現が可能です。また先進的な画像フィルタ/補正技術によりノイズを軽減します。 新製品はコンポジット入力を高精度3D Y/C(輝度/色差信号)デコード処理することにより、アナログ入力信号からの高品質なデジタル出力を実現します。メーカ側はパラメータ制御により、任意の画像特性パラメータ(鮮明さ、コントラスト比、色など)を選択し微調整できるので、自社の「絵作り」を追求し他社との差別化を図ることができます。

北米市場向けHDTV開発プラットフォームも提供
『TVP9010』ATSC HDTV開発プラットフォームは、8-VSB/QAM復調装置、オーディオ処理機能、電源管理機能など、TIの信号処理技術を幅広く活用しています。オーディオ処理部分にはTIの『TAS3208』オーディオ・プロセッサを採用し、薄型テレビのディスプレイに組み込まれたスピーカでも優れた視聴体験を実現します。 なお『TVP9007』ATSC-NTSC注3コンバータ・ボックスの開発プラットフォームも供給開始しました。『TVP9007』は、HDデコーダと8-VSB/QAM復調を1チップ化した製品です。

供給について
『TVP9010』HDTVプロセッサ、同開発プラットフォーム、および『TVP9007』コンバータ・ボックス開発プラットフォームはいずれも、現在サンプルを供給中です。

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注1: ATSC: Advanced Television Systems Committeeの略。同コミッティー(委員会)が策定した北米における地上波デジタルテレビ放送の規格。
注2: DVB-T: Digital Video Broadcasting Terrestrialの略。欧州における地上波デジタルテレビ放送の規格。
注3: NTSC: National Television Standards Committeeの略。同コミッティー(委員会)が策定し、地上波アナログテレビ放送の規格。現在、日本、北米、中南米で普及。
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