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ニュースリリース

TI、DLP CinemaR 映写機の採用実績が全世界で3,000台を突破

2007年01月18日

SCJPR-07-005 2007年1月18日

テキサス・インスツルメンツ(本社:米国テキサス州ダラス、社長兼CEO:リッチ・テンプルトン、略称: TI)は、同社のDLP Cinema® テクノロジーを採用したNECビューテクノロジー社、バルコ社、クリスティ社のDLP Cinema映写機の設置台数が、世界で計3,000台を突破したと発表しました。DLP Cinema映写機の設置台数は10ヶ月前に1,000台を超えたばかりですが、デジタル化へと移行が進む映画業界の支持を受けて、大幅に躍進を遂げました。 デジタル・シネマへの移行は世界的に顕著な傾向を見せています。各地の映画館におけるDLP Cinema映写機の設置台数の内訳は、北米で1,934台、欧州で572台、アジアで398台、南米で26台です。また試写室やポストプロダクション会社に計285台が設置されています。

技術規格とビジネス・モデルが確立したことと、すべての主要ハリウッド映画会社がコンテンツ配給をコミットしたことにより、2006年に入ってからデジタル・シネマは急速に普及しました。DLP Cinema映写機の設置台数は、2006年3月以来、3倍増となりました。映画業界は、規格を効率よく実現させDLP Cinema によって3D映写を実現する努力をしていると同時に、TIはDolby社、GDC社、NEC社、QuVIS社、コダック社、ドレミ社などのサーバー・メーカ各社や、顧客との緊密な協力により、現在および将来を通じて、上映システムがDCI規格注1に沿うよう注力しています。

DLP Cinema映写機は、3Dメガネを使用し、一台で3Dデジタル映写が可能な唯一の商業用3Dソリューションを実現しています。従来の3D映写技術では、2台の映写機を同時に映写する必要があるため、映写のコストの増大や、技術や知識の習得といった負担がかかります。
現在、北米で、182のスクリーンがDLP Cinema映写機による3D映画の上映を実施しています。また、全米にシネマ・コンプレックスを展開する業界大手のカーマイク社は、現在DLP Cinema対応となっている自社の映画館(計500スクリーン)を3D映写対応に移行する計画を明らかにしています。

TIのDLP Cinema製品担当マネジャーであるナンシー・フェアは、以下のように述べています。「DLP Cinema 映写機は世界各地で3,000台以上設置され、マーケットシェアは実に99パーセントに達しています。主要な映画館や映画配給会社、ポストプロダクション会社による採用は、DLP Cinema テクノロジーが業界標準となっていることを裏付けるものです。今後も業界の関係各社と緊密に協力し、デジタル上映のすばらしさを世界中の映画関係者に広め、さらなるデジタル・シネマ機の導入を推進させていきたいと考えています」

北米市場において以下の案件を含む2006年半ばに32,000台のデジタル・シネマ・システムへの変換が発表されています。

  • クリスティ社とAccessIT社によるビジネス・プランとして、クリスティ社から4,000台のDLP Cinema映写機と関連するハードウェアが米国とカナダに展開されます
  • リーガル・エンターテインメント・グループとAMCエンターテインメント社、シネマークUSA社の合弁企業であるナショナル・シネメディア社は、13,000台もの大量導入を伴うデジタル・シネマ・プランを策定中です
  • テクニカラー社は、10年間で最大15,000台のデジタル・シネマ・システムを展開すると発表しました

テキサス・インスツルメンツの DLP Cinema 映写テクノロジーは、何百万人もの映画ファンが観賞し、世界各地の映画館で、シャープでクリア、明るく高精細な映像を提供しています。DLP Cinema 映写機の総設置台数は、35カ国、3,215台にのぼります。1999年5月以来、350本におよぶ映画がDLP Cinema 映写機によって上映されました。 DLP Cinema システムは、1999年より映画館にて商業ベースで一般上映に使われており、7年にわたる充分な実績を積んでいます。

DLP Cinemaに関する情報は、www.dlpcinema.com/jpでもご覧いただけます。

DLP® テクノロジーについて
テキサス・インスツルメンツのDLP テクノロジーは、鮮明で明るくシャープな映像を提供します。大画面HDTV、ビジネスおよびホームシアター向けフロントプロジェクタ、業務用大型プロジェクタ、デジタル・シネマ用映写機(DLP Cinema)などに採用されています。現在世界75社以上の企業がDLPテクノロジーを採用した製品を設計、製造、販売しています。DLPテクノロジーは、デジタル・シネマ上映における実績をベースに開発された、唯一のHDTV向け技術です。またデジタル・シネマ上映の業界標準であるDLP Cinema 映写機は、全世界の3,000館以上の映画館で採用されています。すべてのDLPチップの中核には、最大220万個の極小ミラーが敷き詰められており、これらが超高速スイッチとして機能することで高解像度・高信頼性を誇るフルカラー画像を作り出します。DLPテクノロジーは、そのチップ・アーキテクチャと高速な応答速度という独自の特長によって、スムーズな画像と動きの速い動画の優れた再生機能を実現します。1996年初頭の量産開始から現在までDLPサブシステムは累積出荷台数1,000万台を記録しました。

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注1: DCI規格:デジタル・シネマの技術標準を定めた規格。米ハリウッドの映画大手による業界団体(Digital Cinema Initiative)が策定
※ DLPとDLP Cinemaはテキサス・インスツルメンツの登録商標です