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日本TI、自動検出型電圧変換デバイスの新製品を発表次世代プロセッサとペリフェラル間の接続を向上

2007年01月18日

SDカードなどのアプリケーション向け

SDカードなどのアプリケーション向け

SCJPR-07-004 2007年1月18日

日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、次世代プロセッサと周辺デバイスの間の接続を向上させる双方向型電圧変換デバイスの新製品2種、『TXB0104』と『TXS0104E』を発表しました。
新製品2種ではいずれも、従来の電圧変換デバイスで使用されていた方向制御信号が不要となりました。このため、より簡素なソフトウェアでの制御が可能となり、コアプロセッサの貴重なGPIO(汎用IO、汎用入出力)を節約できます。

『TXB0104』は4ビット双方向電圧変換デバイスで、1.2V、1.5V、1.8V、2.5V、3.3V、5Vの任意の電圧ノード間で、汎用的な低電圧双方向変換を行います。AポートはVCCA に制御されており、VCCAには1.2Vから3.6Vまでの任意の電源電圧を入力できます。BポートはVCCB に制御されており、VCCBには1.65Vから5.5Vまでの任意の電源電圧を供給できます。このデバイスは、SDカード・インターフェイス(SD 1ビットモード/SPIモード)などのアプリケーションに適しています。

『TXS0104E』は、I2CやMMCカード・インターフェイス(初期化モード)などのオープンドレイン・アプリケーション向けの4ビット双方向電圧変換デバイスです。同製品にはプルアップ抵抗が内蔵されており、基板スペースの小型化や全体のシステムコストの節減が可能です。

また『TXS0104E』では、ユーザ設定が可能な2本の独立した電源レールを採用しています。AポートはVCCA に制御されており、VCCAには1.65Vから3.6Vまでの任意の電源電圧を供給できます註1。さらにBポートはVCCBに制御されており、VCCBには2.3Vから5.5Vまでの任意の電源電圧を供給できます。これにより1.8V、2.5V、3.3V、5Vの任意の電圧ノード間で低電圧双方向変換が可能です。

主な特長

  • +15kV ESD保護特性(Bポート)
  • VCC のどちらか、もしくは両方が0V時、出力端子は、ハイ・インピーダンス状態
  • コントロール端子(OE)は、VCCAにより制御
  • パーシャルパワーダウンモードに対応 (『TXB0104』のみ)
  • 電源投入のシーケンス不要 - VCCA、VCCBいずれからでも立ち上げ可能



パッケージ、価格、供給について
『TXB0104』と『TXS0104E』は、TSSOP(PW)、QFN(RGY)パッケージのほか、省スペース型の12ボールBGA(ZXU)パッケージで供給されます。両デバイスとも全種のパッケージでサンプル出荷中です。1,000個受注時の単価の参考価格は、『TXB0104ZXUR』が1.21ドル、『TXS0104EZXUR』が1.41ドルに設定されています。

註1 ただし、VCCAはVCCB以下の条件下においてのみ(VCCA≦VCCB)
※ すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します