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TI、DLPR 1080p HDTVで100,000:1の高コントラスト比を実現

2007年01月10日

SCJPR-07-001 2007年1月10日

テキサス・インスツルメンツ(本社:米国テキサス州ダラス、社長兼CEO:リッチ・テンプルトン、略称: TI)は、LED光源を使用した、初の壁掛け可能な薄型フルHD(解 像度1080p)対応DLP® テレビを、米国にて開催中の国際家電見本市「CES 2007」で展示しました。
今回展示している薄型DLPテレビは、新開発の.65インチ1080pチップセットをLED光源向けに最適化し開発されたものです。光源部に配列されているLED群との組み合わせにより、100,000:1以上という高いコントラスト性能が引き出されています。

従来比10倍もの大幅なコントラスト性能の向上により、室内の照明環境にほとんど左右されずに視聴する事ができます。LED光源によって、彩度はNTSC TV規格に比べ140パーセント近く向上しています。また、DLPテクノロジーの持つ応答速度と組み合わせることで、標準的なテレビのフレーム・レートの最大48倍という高速のカラー・リフレッシュ・レートを実現します。さらに、電源のインスタント・オン/オフ機能も実現するLEDは、より寿命の長い光源として、従来のランプからの置き換えが見込まれています。

他のディスプレイ方式では不可欠となるベズルサイズ(TV画面の外枠サイズ)を最小にすることができる薄型DLP製品は、同じ画面サイズでも最小限の大きさで提供することができます。また、同じ画面サイズの自立型テレビで比較した場合、最も薄いモデルになります。薄型DLP HDTVは、プラズマTVのおよそ半分の重量しかないため、頑丈な道具なしでも棚に取り付けられるなど、屋内で場所を選ばずに設置できます。

TIのDLP事業部、 HDTV 製品担当ビジネス・マネージャのアダム・クンズマンは、以下のように述べています。「映像品質をさらに高める革新的な製品を導入し、HDTVにおけるDLPのリーダシップを維持できることを、非常にうれしく思います。LEDなどの先進的な光源を採用することで、DLPは100,000:1という高いコントラストを実現し、より広い色域とフル1080p解像度を達成します。スリムで軽量な筐体でTVを置く場所ももっと自由になるでしょう」

調査会社のNPDによる北米販売データによると、2006年11月時点でDLPは、1080p HDTV製品全体の中で最もよく売れており、マイクロ・ディスプレイ・テクノロジー分野において、43パーセントのシェアを確保しました。DLP HDTVは、三菱電機、NuVision、松下電器、フィリップス、RCA、サムスン、東芝などの各社から北米市場にて販売されています。

DLP HDTV関連の各種技術は、国際家電見本市「CES 2007」の会場で展示しています。 (セントラルホール、ブース番号:8204) DLPテクノロジーの特長の一つである応答速度の速さによって、リアルな立体高解像度3 Dも可能です。なおTIは将来のDLP HDTV 製品において3Dイメージングを実現すべく、一部の顧客企業と共に取り組みを進めています。

DLP テクノロジーについて
テキサス・インスツルメンツのDLP® 映像テクノロジーは鮮明で明るくシャープな映像を提供します。大画面HDTV、ビジネスおよびホームシアター向けフロントプロジェクタ、業務用大型プロジェクタ、デジタルシネマ用映写機(DLP Cinema® )などに採用されています。現在世界75社以上の企業がDLPテクノロジーを採用した製品を設計、製造、販売しています。DLPテクノロジーは、デジタルシネマ上映における実績をベースに開発された、唯一のHDTV向け技術です。

すべてのDLPチップの中核には、最大220万個の極小ミラーが敷き詰められており、これらが超高速スイッチとして機能することで高解像度・高信頼性を誇るフルカラー画像を作り出します。DLP テクノロジーは、そのチップ・アーキテクチャと高速な応答速度という独自の特長によって、スムーズな画像と動きの速い動画の優れた再生機能を実現します。1996年初頭の量産開始から現在までDLPサブシステムは累積出荷台数1,000万台を記録しました。

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