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日本TI、プロフェッショナル・オーディオ向けに、業界最高の性能を提供するコンボ・サンプルレート・コンバータを発表

2006年11月14日

デジタル・オーディオ・インターフェイスのレシーバ/トランスミッタもオンチップに集積

SCJPR-06-090 2006年11月14日

日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、バー・ブラウン プロ・オーディオ製品ラインアップから、業界で最高の性能を提供するコンボ SRC(サンプルレート・コンバータ)、『SRC4392』ファミリを発表しました。この製品は 2 チャネルの非同期 SRC のほかに DIR(デジタル・オーディオ・インターフェイス・レシーバ)ならびに DIT(同トランスミッタ)をオンチップに集積しています。『SRC4392』の SRC は 144 dB(デシベル)のダイナミック・レンジ、-140 dB の THD+N(全高調波+ノイズ)、最高 216 kHz(キロヘルツ)のサンプルレートに対応しており、デジタル・ミキシング・コンソール、デジタル・オーディオ向けワークステーションおよび放送用スタジオ機器をはじめとする、さまざまなプロフェッショナル用および放送用オーディオ・アプリケーションに最適です。
また、コンテンツによってサンプリング周波数が変化する、デジタル・テレビや IP セット・トップ・ボックスにも最適です。本件に関する詳細はhttp://www.tij.co.jp/src4392(日本語)から参照できます。

Data Converter SRC4392 High Performance Combo Sample Rate Converter

TI のバー・ブラウン プロ・オーディオ製品担当のマーケティング・マネージャであるマイク・セントリノ(Mike Centrino)は次のように述べています。「『SRC4392』は、高い性能と集積度を提供します。この製品のようにワンチップで 192 kHz を超えるサンプルレートならびに144 dB のダイナミック・レンジを提供するサンプルレート・コンバータ IC は他にありません。『SRC4392』はデジタル・オーディオ・インターフェイス処理およびサンプルレート変換処理を全く意識させないオーディオ信号経路を実現する、理想的なプロ・オーディオ・システム向け製品です」

『SRC4392』は広い入出力サンプリング変換比を備え、216 kHz までの主要なオーディオ・サンプルレート処理と、144 dB と他に例のないダイナミック・レンジ特性ならびに -140dB THD + N の超低歪み特性を同時に提供します。クロックライン、データラインはバスライン構成となっており柔軟なクロック接続が可能です。 また SPI または I2C インターフェイス経由でオンチップの制御レジスタ群およびデータ・バッファへのアクセスが可能です。

『SRC4392』ファミリ製品として、128 dB のダイナミック・レンジおよび -125 dB の THD+N 特性を低価格で提供する『SRC4382』、およびSRC機能を内装しない『DIX4192』も提供します。『SRC4392』、『SRC4382』、『DIX4192』は、+1.8 V(ボルト)のコア電源、および +3.3 V のデジタル I/O 電源で動作します。

『SRC4392』『SRC4382』『DIX4192』の特性表

項目 SRC4392 SRC4382 DIX4192
内蔵SRCチャネル数 2 2 0
ダイナミック・レンジ(代表値) 144 dB 128 dB NA
全高調波+ノイズ(代表値) -140 dB -125 dB NA
サンプルレート(最大値) 216 kHz
デジタル・オーディオ・インターフェイス AES/EBU、S/PDIF
制御インターフェイス SPI、I2C
動作温度範囲 -40℃ 〜 +85℃(工業用温度範囲)
ピン/パッケージ 48TQFP
1,000個受注時の単価の参考価格 9.95 ドル 7.50 ドル 4.95 ドル


価格と供給について
『SRC4392』、『SRC4382』および『DIX4192』は現在出荷中で、TI および販売特約店から供給されます。パッケージは 48 ピン TQFP です。1,000 個受注時の単価の参考価格は『SRC4392』が 9.95 ドル、『SRC4382』が 7.50 ドル、『DIX4192』が 4.95 ドルです。

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