2006年10月02日
日本TI | 日本TI、IP接続の監視カメラおよびIP電話向けに26Wの高電力を供給可能な業界初のPoEコントローラを発表
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日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、26W(ワット)の電力供給能力を持ち、IP接続の監視カメラ、WiMAX のアクセス・ポイント、会議用IP電話をはじめとする『Power over Ethernet』(PoE)のPD(負荷側機器)において、標準のEthernetケーブル経由で、従来製品の最高2倍までの電力供給を実現する新型PoEコントローラ、『TPS2376-H』を発表しました。このPoEコントローラを使用することによって、各機器はAC 100V(ボルト)などの商用電源を使用せずに、標準的なIP接続用のEthernetケーブルのみで動作が可能となります。本件に関する詳細は http://www.ti.com/sc06181(英文)から参照できます。
今回発表された『TPS2376-H』コントローラは、IEEE 802.3af標準規格に準拠するPoEの負荷側機器を開発するために必要なすべての機能ならびに過熱保護、自動復帰のためのオート・リトライ、故障保護を備えたプログラマブルの600mA(ミリアンペア)の電流制限機能をはじめとする保護機能を8ピンSOICパッケージに内蔵しています。 高い電力供給能力を備えた『TPS2376-H』コントローラは、PSE(電源側機器)から最高26Wまでの電力供給を受け、最小で52V(ボルト)の入力電圧ならびに、100m(メートル)を越えるCAT-5 Ethernetケーブルの接続など、標準規格に準拠しない負荷側機器の実現も可能です。『TPS2376-H』コントローラは最高100V、600mAの過渡電圧もサポートします。さらに、このデバイスは工業用温度範囲の -40 ℃~+85℃において24V動作を保証しており、急成長中の医療用および工業用分野向けPoE負荷側機器も実現できます。 必要な外付け部品点数が少なく、高い柔軟性を提供する『TPS2376-H』コントローラは、放熱特性に優れたPowerPad™ パッケージを使用するとともに、導通抵抗 0.6Ω(オーム)の電力制御FETを内蔵し、システムの発熱を最小に抑えます。『TPS2376-H』コントローラはより簡素なPoE用フロント・エンド・アーキテクチャを提供することから、バックエンドの電力制御回路を構成する際に、より高い柔軟性を提供します。 さらに『TPS2376-H』コントローラは、プログラマブルの突入電流制限機能およびオート・リトライ機能を備え、故障原因解消後の自動復帰機能を提供することから、負荷側機器の電源立ち上げ機能をより容易に実現できます。また、『TPS2376-H』コントローラの電力変換機能は、システム・レベルで15 kV(キロボルト)のESD(静電気放電)耐性、プログラマブルのUVLO(電圧低下ロックアウト)機能、オープン・ドレインのパワー・グッド機能をはじめとする数種類の保護機能ならびにローノイズ機能も内蔵しています。
業界をリードするPoEテクノロジーのポートフォリオ
『TPS2376-H』の主な特長
価格と供給について
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