2006年09月29日
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日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、デジタル・スチル・カメラやポータブル・メディア・プレーヤをはじめとするバッテリ動作の各種アプリケーション向けに、ステレオ・オーディオCodec製品『PCM3793』および『PCM3794』の2品種を発表しました。これらの新製品は消費電力を低減することによりバッテリ動作時間を延長するよう設計されており、再生時に7mW(ミリワット)と低い消費電力特性と、90dB(デシベル、AD)93dB(DA)と高いSNR(信号-雑音比)特性を提供します。この両製品は日本TIの厚木テクノロジー・センターにおいて開発された製品です。本件に関する詳細は http://www.tij.co.jp/pcm3793(日本語)から参照できます。 TIのClass-Dアンプ・テクノロジーを集積した『PCM3793』は、8Ω負荷時に1チャネルあたり最大700mWのステレオ・スピーカー出力が可能であり、電力効率の向上によりバッテリ駆動時間をするとともに、コンデンサ・レスのヘッドホン出力をオンチップで提供します。『PCM3794』はスピーカー出力なしのバージョンであり、『PCM3793』を補完するとともに柔軟にメーカー各社の要求にこたえることができます。 低消費電力に最適化されたステレオ・オーディオCodec TIの『PCM379x』は以下にあげるコンスーマ向けポータブル・オーディオ機器メーカー各社からの要求事項を提供します。
オンチップのデジタル・オーディオ・プロセッサはデジタル・ドメインで信号処理を行っており、メーカー各社はより高い制御性を保持しながら、よりローノイズでより高い電力効率を実現しています。従来のCodec製品はアナログおよびデジタル回路のために複数の電源が必要であるのに対し、『PCM379x』は単一電源でも動作可能です。オンチップに集積されたコンデンサ・レスのヘッドホン・ドライバ回路は外付け部品点数の低減、ならびに低域特性の向上に役立ちます。 『PCM379x』はI2S、右詰め、左詰め、DSPなどの標準的なオーディオ・インターフェイス・フォーマットならびにI2CおよびSPIなどの制御インターフェイスをサポートしているほか、複数のシングルエンド入力と差動入力ならびに出力をサポートしています。『PCM3793』は6入力(3ステレオ入力ないしは2スレテオ入力 + 1モノラル入力)と5出力を、『PCM3794』は6入力(3ステレオ入力ないしは2スレテオ入力 + 1モノラル入力)と3出力を提供します。さらに各入力信号を選択できるとともに、出力信号をミックスできることから、設計者は広範囲のアプリケーションにおいてさまざまな制御を行うことが可能です。 『PCM379x』はDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)によるデジタル・オーディオ・プラットフォーム、オーディオ用データ・コンバータ、クロック、Class-Dオーディオ・パワー・アンプ、コンデンサ・レスのヘッドホン・アンプをはじめとするTIのポータブル・オーディオ用の製品ポートフォリオを拡張する新製品です。TIはお客様の市場投入時間を短縮するシリコン・チップ、ソフトウェアならびに幅広いサポートを提供します。各製品の詳細ならびに最新の『Audio Solutions Guide』のダウンロードに関しては、http://www.ti.com/audio (英文)から参照できます。 『PCM379x』の主な特長
価格と供給について 『PCM3793』および『PCM3794』は現在サンプル出荷中で、TIおよび販売特約店から供給されます。量産出荷は2006年9月に予定されています。パッケージは5 mm(ミリメートル)角、32ピンQFNパッケージです。1,000個受注時の単価の参考価格は『PCM3793』が4.50ドル、『PCM3794』が4.25ドルです。PCインターフェイスを搭載し『PCM379x』を容易にプログラムできる評価モジュールも供給中です。 |
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