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日本TI、コンパレータと電圧リファレンスを集積した全機能内蔵の電流シャント・モニタICを発表

2006年08月22日

日本TI | 日本TI、コンパレータと電圧リファレンスを集積した全機能内蔵の電流シャント・モニタICを発表

  SCJPR-06-066 2006年8月22日
日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、小型の14ピン・パッケージ内にハイサイド(高電圧側)の電流センス・アンプ、2個のコンパレータ、1個の電圧リファレンスをオンチップに集積した全機能内蔵の電流コンパレータ・ソリューション、『INA206』を発表しました。『INA206』に集積された数々のユニークな機能は電流比較回路の設計を簡素化するとともに、アプリケーションの基板実装面積の低減に役立ちます。『INA206』はコンピュータ、パワー・マネジメントなどのアプリケーションに最適です。本件に関する詳細は http://www.ti.com/sc06139(英文)から参照できます。

『INA206』に内蔵された2個の汎用コンパレータは、過電流/電流低下の検出ならびに、電源の過電圧/電圧低下の検出などに使用できます。この高い柔軟性を持つ設計により、コンパレータ1はHighレベルで遅延なしの緊急出力用のプログラマブル・ラッチ機能を提供し、コンパレータ2はLowレベルの警報出力として使用できる遅延機能を提供することから、これら2個のコンパレータで3種類の機能を実現できます。両方のコンパレータともにオープン・ドレイン出力です。また、これらのコンパレータの基準電圧として、0.6V(ボルト)の内蔵リファレンスのほか、外部入力のリファレンス電圧も使用できます。

『INA206』は-16V~+80Vと広い同相電圧範囲、500kHz(キロヘルツ)の帯域幅、2.7V~18Vと広い電源電圧範囲などの特長も備えています。『INA206』の諸特性は-40℃~+125℃の動作温度範囲で規定され、出力誤差は±3.5%(最大値)です。

『INA206』は+20V/V(ボルト/ボルト)のゲインを提供します。また『INA207』(伝達関数: +50V/V)および『INA208』(伝達関数: +100V/V)の供給は2006年第4四半期に予定されています。

『INA206』はパワー・マネジメントのアプリケーションにおいて、『TPS2490』ホットスワップ・コントローラとの使用に特に適合します。

『INA206』の特長
項目 INA206
伝達関数 20 V/V
同相入力範囲(最小値) -16 V ~ +80 V
入力オフセット電圧(最大値) ±2500 μV
CMRR(最小値) 100 dB
小信号帯域幅(代表値) 500 kHz
静止電流(代表値) 1.8 mA
電源電圧(最小値) 2.7 V
電源電圧(最大値) 18 V

  • 全機能内蔵の電流センス・ソリューション
  • 2個のコンパレータを内蔵
    • コンパレータ1: ラッチ機能
    • コンパレータ2: 遅延機能
  • 高い精度: 3.5%(最大値、動作温度範囲)
  • 帯域幅: 500 kHz
  • 静止電流: 1.8 mA
  • パッケージ: 14ピンSO、14ピンTSSOP、10ピンMSOP
  • アプリケーション: ノートブックPC、携帯電話、通信機器、パワー・マネジメント、バッテリ・チャージャ、溶接機器など

価格と供給について
『INA206』は現在出荷中で、TI および販売特約店から供給されます。パッケージは14ピンSOパッケージです。1,000個受注時の単価は、参考価格1.45ドルです。10ピンMSOPパッケージおよび14ピンTSSOPパッケージの供給は2007年第2四半期に予定されています。

※すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。