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日本TI、2セルNiMH/アルカリ電池で動作する機器向けに1.5A 出力の同期整流方式降圧型コンバータを発表

2006年08月02日

日本TI | 日本TI、2セルNiMH/アルカリ電池で動作する機器向けに1.5A 出力の同期整流方式降圧型コンバータを発表

~ 1.8V~3.8Vの低入力電圧で動作、電源投入シーケンス制御も簡素化 ~
  SCJPR-06-061 2006年8月2日
日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、ポータブル・オーディオ・プレーヤなど、2セルNi-MH(ニッケル水素)バッテリおよびアルカリ電池で動作するエレクトロニクス機器において、動作時間の延長に役立つ最大変換効率97%、出力電流1.5A(アンペア)の同期整流方式DC/DC降圧型コンバータ、『TPS62510』を発表しました。本件に関する詳細は http://www.ti.com/sc06128(英文)から参照できます。

『TPS62510』は1.8V(ボルト)~3.8Vの入力電圧範囲から、97%と高い電力変換効率、および出力電流1.5Aを提供可能なことから2セルNiMH/アルカリ電池で駆動する機器のマイクロプロセッサおよびDSPの電源に最適です。さらに、3.3V、2.5V、1.8Vなどの固定電圧の電源レールを使用して、Point-Of-Load電源(負荷に接近して配置される分散型電源回路)としても使用できます。『TPS62510』のMODEピンをHレベルに設定した場合、1.5MHz(メガヘルツ)の固定スイッチ周波数のPWM(パルス幅変調)モードで動作します。またMODEピンがLレベルの場合、定格負荷電流において高効率モードで動作します。この高効率モードでは、より優れた電力の節約を実現するため、軽い負荷の場合には自動的にパワー・セーブ・モードに入ります。また、外部から供給された電圧に出力電圧を追従させ、電源投入シーケンス制御を簡素化できる出力電圧トラッキング機能も提供し、高い信頼性を持つシステム構築を実現できます。

『TPS62510』の主な特長
項目 TPS62510
出力電流(最大値) 1.5 A
入力電圧(最小値) 1.8 V
入力電圧(最大値) 3.8 V
出力電圧(最小値) 0.6 V
出力電圧(最大値) 3.8 V
無負荷時消費電流(代表値) 22uA
スイッチング周波数(標準値) 1500 kHz
動作温度範囲 -40~+85℃
ピン/パッケージ 3mm×3mm 10ピンQFN

  • 入力電圧範囲: 1.8V~3.8V
  • 最高97%の高効率を提供する同期整流方式降圧型コンバータ
  • 1.5MHzの固定スイッチ周波数のPWM動作
  • 固定スイッチ周波数のPWMモードでは、1%以内の出力精度を提供
  • 広い負荷電流範囲において高い変換効率を提供するパワー・セーブ・モード動作
  • 無負荷時消費電流: 22μA
  • 固定および可変の出力電圧
  • 高い信頼性のシーケンス動作を提供するOVT(出力電圧トラッキング)機能
  • 3mm角の10ピン QFNパッケージで供給
  • アプリケーション: 携帯電話、PDAなどのポータブル機器、2セルのアルカリ電池/NiMHバッテリで動作する機器、ハードディスク・ドライブ、Point-Of-Load電源回路、ノートブックPC、WiMAXおよびWLAN用機器など

価格と供給について
『TPS62510』コンバータは現在、量産出荷中で、TI および販売特約店から供給されます。パッケージは3mm(ミリメートル)角の10ピン QFNパッケージです。1,000個受注時の単価は2.35ドルです。より高い消費電力が必要なアプリケーション向けには、DDPAKパッケージも供給可能です。『TPS62510』のEVM(評価モジュール)、デザイン・アプリケーション・ノート、TIのオンライン・パワー・マネジメント・セレクション・ツールに関しては http://power.tij.co.jp/(日本語)から参照できます。

※すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。