2006年07月26日
日本TI | 日本TI、高性能、単一電源動作の各種アプリケーション向けにゼロ・クロスオーバ、レール・ツー・レール入出力の新型オペアンプを発表
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日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、ゼロ・クロスオーバ、シングル入力ステージのアーキテクチャを使用しグリッチレスのレール・ツー・レール入出力性能を実現した高精度オペアンプ、『OPA365』を発表しました。この製品は0.0006%の超低歪み(THD+N、全高調波+ノイズ)特性、4.5nV/√Hz(ナノボルト/√ヘルツ)の低雑音特性、50MHz(メガヘルツ)と高いゲイン帯域幅積などの特長を提供し、ポータブル計装機器、データ・アクイジション機器、試験・計測機器、オーディオ機器、ポータブル医療用機器をはじめとするさまざまな単一電源のアプリケーションに最適です。本件に関する詳細は http://www.tij.co.jp/opa365(日本語)から参照できます。 TIのハイパフォーマンス・アナログ・ビジネス担当でシニア・バイスプレジデントのアート・ジョージ(Art George)は次のように述べています。「『OPA365』はTIのアナログ・シグナル・コンディショニング分野における専門知識を活用した製品であり、データ・コンバータの能力を制限しないオペアンプを見つけなくてはならないという課題を解決します。『OPA365』が提供するゼロ・クロスオーバ回路構成と、優れた雑音特性および高速性能の組み合わせは、従来の製品では解決できない設計上の困難を解決します」 『OPA365』はユニークなシングル・ステージ構成の入力回路により、従来のコンプリメンタリ入力構成で発生していたクロスオーバを排除しました。この回路構成によって歪みを低減すると同時に、両電源電位を100mV(ミリボルト)超える入力電圧範囲に渡って100dB(デシベル、最小値)および120dB(代表値)と飛躍的なCMRR(同相信号除去比)を提供することから、微分非直線性特性を悪化させないADC(アナログ-デジタル・コンバータ)の駆動回路を実現できます。『OPA365』は、目標値の0.01%以内へのセトリング時間が300ns(ナノ秒)、200μV(マイクロボルト、最大値)と低いオフセット電圧、2.2 V~5.5Vの単一電源動作などの特長も備えています。 TIでは『ADS8327』、『ADS8361』、『ADS7886』などのADC、『DAC8811』および『DAC8830』などのDAC(デジタル-アナログ・コンバータ)、『REF32xx』などの高精度電圧リファレンスをはじめ、高速、高精度のアプリケーション向けに、最先端のシグナル・チェーン・ソリューションを供給しています。『OPA365』はTIの高性能DSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)プラットフォームである『TMS320™ 』と組み合わせて使用できるように最適化されています。 『OPA365』の主な特徴
価格と供給について 『OPA365』は現在出荷中で、TI および販売特約店から供給されます。パッケージは5ピンSOT23パッケージです。1,000個受注時の単価は0.95ドルです。8ピンSOパッケージの供給は2006年第3四半期に予定されています。 また2回路内蔵の『OPA2365』は8ピンDFNパッケージおよび8ピンSOパッケージで、2006年第3四半期からの供給が予定されています。 『OPA365』ファミリの全デバイスの特性は-40℃~+125℃の動作温度範囲で規定されています。 |
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※すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。 | ||||||||||||||||||||||