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日本TI、業界最小クラス、出力電圧精度1%、出力コンデンサ不要のLDO新製品ファミリを発表

2006年07月04日

日本TI | 日本TI、業界最小クラス、出力電圧精度1%、出力コンデンサ不要のLDO新製品ファミリを発表

FPGAやDSPの電源に、高性能と同時に電源設計を簡素化する
出力電流1.5Aおよび3Aの低ドロップアウト電圧リニア・レギュレータ
  SCJPR-06-053 2006年7月4日
image 日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、入力電圧、負荷、温度の変動に対する出力電圧精度が1%で、出力電流1.5 A(アンペア)および3AのLDO(低ドロップアウト=入出力の電位差が小さい)リニア・レギュレータ製品ファミリ、『TPS74201』、『TPS74301』、『TPS74401』(以下『TPS74xxx』)を発表しました。これらの新型LDO製品は、通信、ノートブックPC、サーバーをはじめ、FPGAやTIのDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)を搭載し、電源投入シーケンス制御が必要な高電流アプリケーションに最適です。

今回発表された『TPS74xxx』LDO製品ファミリは、大電流LDOとしては業界最小クラスの5 mm(ミリメートル)角の小型QFNパッケージで供給され、どのような種類・容量の出力コンデンサを接続した場合でも、あるいは出力コンデンサが無接続の状態においても安定な動作を提供します。また、外部バイアス電源の使用により0.9 V(ボルト)の最低入力電圧をサポートし、低い入力電圧においても高いPSRR(電源リップル除去比)ならび優れた過渡応答特性を実現します。『TPS742xx/TPS744xx』はユーザー設定可能なソフトスタート機能を持ち、スタートアップ時の入力突入電流を低減することで入力電源のストレスを最小化します。『TPS743xx』はトラッキング入力を持ち、ユーザー設定によるシーケンス動作が可能であり、電源投入時に電源レール間の電位差を最小にできます。他のレギュレータとの間のシーケンス動作を容易に実現できるEN(イネーブル)入力およびPG(パワー・グッド)出力も備えています。

『TPS74xxx』ファミリの一つである『TPS74401』は出力電流3Aの条件において、入力電圧範囲全体に渡って115mV(ミリボルト、代表値)の超低ドロップアウト電圧を提供します。出力電圧範囲は0.8V~3.3V(可変)です。

『TPS74xxx』製品ファミリの主な特長
  TPS74201 TPS74301 TPS74401
入力電圧範囲 0.9V - 5.5V 0.9V - 5.5V 0.9V - 5.5V
出力電圧範囲 0.8V - 3.3V 0.8V - 3.3V 0.8V - 3.3V
ドロップアウト電圧 55mV 55mV 115mV
出力電圧精度 1% 1% 1%
パッケージ 5 x 5mm QFN
7pin DDPack
5 x 5mm QFN
7pin DDPack
5 x 5mm QFN
7pin DDPack
安定動作に必要な
出力コンデンサ
不要 不要 不要
パワーグッド出力(PG)
トラッキング機能(TR) × ×
ソフトスタート機能(SS) ×
1,000個受注時単価 $2.25 $2.25 $2.25

価格と供給について
『TPS74xxx』LDO製品ファミリは量産出荷中で、TI および販売特約店から供給されます。これらの製品は5 mm角の小型QFNパッケージで供給されます。1,000 個受注時の単価は『TPS74201』および『TPS74301』が2.25ドル、『TPS74401』が2.95ドルです。より高い消費電力が必要なアプリケーション向けにはDDPAKパッケージの製品も供給可能です。『TPS74xxx』製品ファミリの評価モジュール、デザイン・アプリケーション・ノート、パワー・マネジメント製品セレクション・ツールに関しては、http://power.tij.co.jp (日本語)から参照できます。

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