2006年06月29日
日本TI | 日本TI、業界最高速4MSPSの16ビットSAR ADCを発表
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TIのハイパフォーマンス・リニア製品担当でバイス・プレジデントのアート・ジョージ(Art George)は次のように述べています。「『ADS8422』はクラス最高の変換速度と、優れた精度を同時に提供し、顧客の最先端のアプリケーションおいて、製品の特性をより高めることができます。TIは今後も最先端の分解能、変換速度および性能を持つ画期的なデータ・コンバータ・ソリューションの開発を継続していきます」 『ADS8422』は92dB(デシベル)のSNR(信号雑音比)、-102dBのTHD(全高調波歪)、2LSBのINL(積分非直線性誤差)、+1.5/-1LSBのDNL(微分非直線性誤差)、±0.5mV(ミリボルト)のオフセット電圧ドリフト、0.2ppm/℃(百万分の一/℃)のオフセット・ドリフト、±0.1%のゲイン誤差、2ppm/℃のゲイン・ドリフトをはじめとする優れたACおよびDC性能を提供します。 『ADS8422』は±4V(ボルト)のバイポーラ入力範囲を備える疑似差動入力のほか、16ビットの全幅または8ビット×2のインターフェイス・オプションを提供し、必要に応じて各変換サイクル内でのデータの読み出しが可能です。その他の特長としては4.096Vの基準電圧、基準電圧用バッファ、単一電源動作、-40℃~+85℃の工業用温度範囲における動作の保証などがあります。 TIでは『ADS8422』のアナログ入力駆動に適した『THS4031』、『THS4131』ならびに『OPA2613』をはじめとする様々な高速オペアンプなど、高速、高精度のアプリケーション向けに、最先端のシグナル・チェーン・ソリューションを供給しています。『ADS8422』はデジタル・インターフェイスを簡素化するI/O用の独立電源ピンを備え、TIの高性能DSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)プラットフォームである『TMS320™ 』と組み合わせて使用できるように最適化されています。 『ADS8422』は業界で最高速の16ビット・デルタ-シグマADCである『ADS1610』(10MSPS)および、業界で最高速の14ビット・パイプライン・コンバータである『ADS5546』(160MSPS)をはじめ、TIの誇るクラス最高性能のADC製品ポートフォリオを拡張する高性能製品です。 『ADS8422』の主な特長
供給、価格、パッケージについて 現在、『ADS8422』 SAR ADC はサンプル出荷中で、TIおよび販売特約店から供給されます。量産出荷は2006年第3四半期に予定されています。パッケージは48ピンTQFPパッケージです。1,000個受注時の希望小売単価は31.95ドルです。評価モジュール (EVM) も供給中です。 TIは高性能アナログICとDSPに注力しています。2005年のTIのアナログ半導体市場でのマーケット・シェアは世界第1位となっています(米Databean社の2006年3月速報値による)。 |
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