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TIのOMAP2プロセッサがWindows CE 6ベータ版の開発プラットフォームに採用

2006年05月16日

日本TI | TIのOMAP2プロセッサがWindows CE 6ベータ版の開発プラットフォームに採用

~『OMAP2』の対応OS群を拡充、顧客と開発者の開発作業がより容易に~
SCJPR-06-043 2006年5月16日
テキサス・インスツルメンツ(本社:米国テキサス州ダラス、社長兼CEO:リッチ・テンプルトン、略称: TI)は、マイクロソフト社が先週リリースしたWindows CE 6ベータ版の開発プラットフォームとして、TIの携帯電話向け開発アーキテクチャである『OMAP™ 2』(読み:オーマップ・ツー)が採用されたことを発表しました。これは、ARM11ベースのプラットフォームとしては初のソリューションとなります。今後、Windows CE 6のPlatform Builderツールキットには、TIのOMAP2プロセッサ用ボード・サポート・パッケージが組み込まれます。
OMAP2ベースのアプリケーション・プロセッサの採用により、端末メーカや家電メーカは消費電力を削減させつつ、マルチメディア情報や3Dグラフィックス、システム・インテグレーションなどの魅力的な先進技術を民生用電子機器に組み込むことが可能になります。
TIの『OMAP2』は、既にWindows CE5.0、Windows Mobile 5にも対応済みです。このほかにも先進の携帯端末向けOSおよびプラットフォームをサポートしており、顧客からのより広範囲な要求やオープンな開発環境に対応します。

新しいWindows CE 6に対応する『OMAP2』は、携帯端末メーカや家電メーカに向けて年内に供給される見込みです。ポータブル・ナビゲーションやメディア・プレーヤ、遠隔監視、ゲームなど、マルチメディア情報の処理や低消費電力性能を必要とするアプリケーションに最適です。このプラットフォームは、設計変更されたMicrosoft Windows CE 6カーネルが持つさまざまな次世代型の機能や特長をTIのARM11アーキテクチャによる『OMAP 2』プラットフォーム上で実現するもので、『OMAP 2』ファミリ・プロセッサ上で設計を行うさまざまな機器メーカにメリットをもたらします。マイクロソフト社には高水準のテスト手法があるため、このプラットフォームにより、メーカ各社はOMAP2ベースのプロセッサ上で、高品質かつ高パフォーマンスのWindows CE 6を使用できるようになりました。

「オールインワン」タイプのモバイル・エンターテインメント・アーキテクチャであるTIの『OMAP 2』は、携帯機器のメーカ各社が、スマートフォンやその他の統合化されたポータブル・マルチメディア機器と、今日の最も魅力的な高性能デジタル家電の機能とを融合させるための基盤となるものです。『OMAP 2』ベースのプロセッサは、高画質のデジタルテレビ、立体音響効果に富むハイファイ・サウンド、DVD並みの映像品質を実現できるビデオ、ハイエンドのゲーム・コンソール機能、6メガピクセルのデジタルカメラ、アナログおよびデジタル放送の受信、高速無線接続、VGAを上回る解像度をもつカラーLCDディスプレイなど数多くの機能をサポートします。

『OMAP2』について
『OMAP2』はTIの2.5Gおよび3G携帯電話向け携帯電話向け開発アーキテクチャです。2004年2月の発表以降、既に数百万ユニットの出荷実績を誇っています。
TIはOMAPプロセッサ・ファミリ全体を通じて、今後も、デジタル・ベースバンド・プロセッサと併用するスタンドアロン・アプリケーション・プロセッサと、アプリケーション・プロセッサとデジタル・ベースバンド・プロセッサを統合した高集積チップの双方を展開します。OMAP 2プロセッサは、モバイル機器に並列処理エンジンを提供するため、ユーザはサービス品質に妥協することなくマルチメディア・サービスを楽しむことができます。

※ OMAPは TIの商標です。その他の全ての商標ならびに登録商標はそれぞれの権利者に帰属します。