2006年04月04日
日本TI | 日本TI、Li-Ion電池動作のマルチメディア機器において動作時間を延長する新型パワー・マネジメントICを発表
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TI のポータブル機器向けパワー・マネジメント・ビジネス担当でバイス・プレジデントのデーブ・ヒーコック (Dave Heacock) は次のように述べています。「ポータブル機器の設計においては、動作時間の延長という厳しい設計要件に直面します。TI は 3G (第三世代)の携帯電話、デジタル・スチル・カメラ、その他のポータブル・エレクトロニクス機器メーカーと継続して緊密に協力し、各社の製品において Li-Ion 電池の持つエネルギーのすべてを効率よく使用し、顧客が要求する、より長いバッテリ動作時間を実現してまいりました」 TIの『TPS63000』昇降圧コンバータは、小型の 3 mm (ミリメートル)角の QFN パッケージで供給され、標準的な 3.3 V 出力の高効率降圧型コンバータと比較して、バッテリ動作機器の動作時間を最高 28 % も延長します。固定スイッチ周波数、PWM(パルス幅変調)技術を搭載する『TPS63000』は、同期整流方式によって単一セルの Li-Ion 電池製品を高い電力変換効率でサポートします。さらに『TPS63000』は 1.8 V の最低入力電圧から動作し、TI の OMAP™ プロセッサ搭載の携帯電話や、その他のマルチメディア・アプリケーションにおいて、より新しい高密度のリチウム電池を搭載できます。 『TPS63000』は昇降圧 DC/DC 変換を高い変換効率で提供します。また 50 μA 未満と非常に低い静止時自己消費電流、進歩したパワー・セーブ機能および電圧保護機能も提供します。『TPS63000』は低出力電流動作時にパワー・セーブ・モードとなり、固定周波数動作からPFM(パルス周波数変調)動作に移行します。パワー・セーブ・モードへの移行を禁止することも可能です。またバッテリからの漏れ電流を防ぐため、コンバータのシャットダウン時には負荷はバッテリから完全に遮断されます。 最も小型の電源ソリューションを提供 『TPS63000』は小型の3 mm 角の10 ピン QFN PowerPAD™ パッケージで供給され、1.5 MHz(メガヘルツ)の固定周波数で動作することから、ポータブル機器の設計において、より小型の 2.2 μH (マイクロヘンリー)のインダクタを使用できます。TI では『TPS63000』ファミリの製品として、超小型のチップ・スケール・パッケージによる昇降圧型コンバータ製品の発表も予定しています。 『TPS63000』の主な特長
価格と供給について 『TPS63000』は現在、量産出荷中で、TI および販売特約店から供給されます。1,000 個受注時の単価は 2.75 ドルです。『TPS63000』の評価モジュール、アプリケーション・ノートおよび、TI の『 Power Management Selection Guide』に関してはhttp://www.tij.co.jp/tps63000 (日本語)から参照できます。 |
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