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日本TI、工業用プロセス制御機器アプリケーション向けに、電流/電圧出力アナログ・ドライバ製品を発表

2006年04月03日

日本TI | 日本TI、工業用プロセス制御機器アプリケーション向けに、電流/電圧出力アナログ・ドライバ製品を発表

  SCJPR-06-034 2006年4月3日
image 日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、PLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)およびプロセス制御機器などの工業用アプリケーション向けに、デジタル制御の電流/電圧出力ドライバ、『XTR300』を発表しました。この製品は最高で±17 V (ボルト)および±24 mA (ミリアンペア)のアナログ出力を提供し、ほとんどの標準的なアナログ信号規格の要求条件を満たします。電圧出力と電流出力はデジタル信号で選択できるため、広い実装面積が必要な個別部品や煩雑なジャンパ・ピン設定などが不要です。本件に関する詳細は http://www.ti.com/sc06067 (英文)から参照できます。

『XTR300』は故障検出回路を内蔵し、ケーブルや離れた場所の負荷の短絡、開放などの配線や負荷の故障を検出し、故障情報をデジタル信号で出力できます。また出力電圧の検出のための計装アンプを内蔵しており、負荷との間の4線接続が可能で、離れた場所の負荷に印加される電圧を正確に制御できます。また、このアンプは汎用のアナログ入力アンプとしても使用できます。

さらに『XTR300』は3線式の工業用センサ・アプリケーション向けの設定も可能です。外付けトランジスタも不要です。この製品は 5 mm (ミリメートル)角の QFN パッケージで供給され、パッケージ底面に配置された低い熱抵抗のパワーパッドから効率の良い放熱が可能です。『XTR300』は±20 V (最大値)の電源電圧で動作します。諸特性は -40 ℃ ~ +85 ℃ の工業用温度範囲で規定されています。この製品は特許取得済の BiCMOS プロセスで製造されています。

『XTR300』の主な特長
  • 電圧出力と電流出力をデジタル信号で選択可能
  • 電源電圧範囲:±20 V(最大値)
  • 出力電圧: ±10 V(±20 V 電源の場合、最大出力 ±17.5 V)
  • 出力電流: ±20 mA(±24 mAまで直線性を保証)
  • 短絡または開放検出のインディケータ・ピン
  • 電流シャントが不要
  • 過電流・過電圧保護回路内蔵
  • 試験、検出機能を持つ工業用機器向けに設計
  • アプリケーション: PLC の出力プログラマブル・ドライバ、工業用クロス・コネクタ製品、工業用高電圧I/O回路、3線式センサの電流または電圧出力回路、±10Vまでの2線式、4線式電圧出力回路など

価格と供給について
『XTR300』は現在、量産出荷中で、TI および販売特約店から供給されます。パッケージは 5 mm 角の 20 ピン QFN パッケージです。1,000 個受注時の単価は 2.45 ドルです。

TIの包括的なアナログ・デザイン・サポートの詳細ならびに最新の『Amplifier and Data Converter Selection Guide』のダウンロードに関しては、http://www.ti.com/analog (英文)から参照できます。

※すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。