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TIのデジタル・オーディオ・プロセッサがクラリオン株式会社のカー・オーディオ製品に採用

2006年03月23日

日本TI | TIのデジタル・オーディオ・プロセッサがクラリオン株式会社のカー・オーディオ製品に採用

~家庭から自動車向けまで広範囲のアプリケーションに対応する
オーディオ・プロセッシング性能を提供~
SCJPR-06-031 2006年3月23日
日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎 俊行、略称:日本TI)は、クラリオン株式会社(埼玉県戸田市、取締役社長:泉 龍彦、略称:クラリオン)が本年3月1日に発売を開始したカー・オーディオ製品車載用CDプレーヤ「WXZ466MP」(アジア市場向け)、「WXZ468RMP」(欧州市場向け)に、TIのデジタル・オーディオ・プロセッサ製品『TAS3103』が搭載された事を発表しました。『TAS3103』は、高性能、小型化、低価格化を同時に実現したデジタル・オーディオ・プロセッサで、48ビット固定機能のDSPコアを搭載し、135 MHz、540MIPSの高い処理能力をもち、高品質なオーディオ・プロセッシングを実現します。

クラリオンエンジニアリング株式会社 技術統括部 部長 吉田 知史氏は、今回の採用について次のように述べています。「TIの高性能48ビット DSPである『TAS3103』を採用することにより、カー・オーディオの限られたスペースで優れたサウンドを実現することが出来ました」

『TAS3103』の主な特長
  • 小型化と高性能化を同時に実現
    1. 38ピンの小型パッケージに540MIPSの処理能力をもつ48ビットのDSPコアを用いて、最高32ビット分解能のデータ入出力を実現。

    2. 高品質なオーディオ・プロセッシングを、プログラミング不要な固定機能DSPで実現し、係数の書込みだけで利用可能。

  • 主要なオーディオ・エフェクト・アルゴリズムを搭載可能
    BBE Sound、SRSを始めとするサウンド・プロセッシング各社のオーディオ・エフェクト・アルゴリズムを使用可能で、さらに以下の機能を搭載。

    機能 特長
    ボリューム、トーンコントロールのソフト調整 耳障りな切り替えノイズなしに高品位な音質調整が可能
    ダイナミック・ラウドネス補正 きめ細かなラウドネス補正が可能
    チャネルあたり16バンドのパラメトリック・イコライザ スピーカ、リスニングルームの周波数特性の補正が可能
    ダイナミック・レンジの圧縮、伸張 聴覚上のラウドネスを増加させる深夜視聴モードを実現
    入出力チャネルのミキシング/スケーリング 8ch入力-6ch出力のミキサーを搭載、製品の信号切り替え回路の簡素化に貢献
    エフェクト・プロセッシング 3Dエフェクト、ステレオ・スプレッド、サラウンド・サウンド、低音の強調などをサポート
    ディレイ・メモリの集積化 48kHzにおいてトータル42ミリ秒(ms)のディレイを、外付けRAM無しに利用可能

  • プロセッシング・チャネルを3系統持ち、搭載アルゴリズムを自由に組み合わせて使用可能
  • マルチチャネル入出力機能
  • 最高96kHzのオーディオ・サンプリング・レートをサポート
  • 1チャネルあたり、最高16バンドの独立イコライゼーションをサポート
  • 任意のチャネルでスピーカ・イメージ補正、3Dサウンド、サラウンド・サウンドに対応
  • スペクトラム・アナライザを搭載。5バンドステレオまたは10バンドモノラルのアナライザまたはステレオVUメータとして使用可能
『TAS31xx』製品ファミリについて
『TAS31xx』製品ファミリは、家庭向けおよび自動車向けエンターテイメント製品を始めとする広範囲のアプリケーションに対応するオーディオ・プロセッシング機能を提供します。各DAP(デジタル・オーディオ・プロセッサ)製品は48ビット、固定機能のDSPコアを搭載し、最高32ビットの入出力データ分解能をサポートします。これによりプロフェッショナル向けオーディオ機器にも対応できる高品質のオーディオ・プロセッシング機能を実現します。
『TAS31xx』製品ファミリでは、TIとサウンド・プロセッシング会社との共同作業により、カスタマイズ可能な追加のオーディオ・プロセッシングを搭載しています。開発時に速やかに主要なオーディオ・エフェクト・テクノロジーを使用できるので、追加のプログラミング作業等が不要となり、開発過程が簡素化され、開発コストと市場投入時間を削減できます。