TI ホーム > ニュースリリース

ニュースリリース

日本TIがデジタル・メディア向け各種ソフトウェアを発表最適化とサポートにより、メーカの設計課題を解決

2006年03月13日

日本TI | 日本TIがデジタル・メディア向け各種ソフトウェアを発表 最適化とサポートにより、メーカの設計課題を解決

~TI認定ソフトウェア・プロバイダの世界的ネットワークが
TIの新ソフトウェアのライセンス作業とサポートを代行~
  SCJPR-06-025 2006年3月13日
日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、デジタル・メディア・アプリケーション用の最先端の簡易アクセス、巨大市場向けにTIが開発したデジタル・メディア・ソフトウェアの完全なポートフォリオを製品化しました。このたび製品化された各種のデジタル・メディア・ソフトウェア(エンコーダ、デコーダ、その他のアルゴリズム群)は、TIのDSPとシステム・オン・チップ(SoC)からなる各種のプラットフォームに向けて最適化されており、製品の設計に迅速に組み込むことができるため、TIのオーソライズド・ソフトウェア・プロバイダ(ASP)からの全面的なサポートと共に、開発費、開発リスク、および設計に費やす時間を大幅に削減します。
利用可能なソフトウェアのリストは、www.ti.com/digitalmediasoftwarepr (英文)から参照できます。

このたび新たに製品化したTIのデジタル・メディア・ソフトウェアは、オーディオ、ビデオ、音声処理を組み合わせた包括的なポートフォリオとなっています。具体的には最大でMPEG-4 720p HD を処理できるエンコーダ/デコーダ、H.264BPエンコーダ/デコーダおよびWindows Media Audio エンコーダ/デコーダ等です。これらはTIの『DaVinci™ 』プロセッサ、『TMS320C6000™ 』および『TMS320C5000™ 』DSPプラットフォームに対応します。また、今後TIが新たに発表する各種プラットフォームにも対応する予定です。

TIの量産出荷予定のデジタル・メディア・ソフトウェアとサポート・ネットワークにより、メーカ各社は、ソフトウェア・コンポーネントの開発やデバッグに煩わされること無く、既に検証済みの実績のあるツールを使用できるので、製品の差別化に注力できます。さらに、顧客はこのデジタル・メディア・ソフトウェアを無料で評価した上で、必要なコンポーネントのみ製品ライセンスを購入できます。

米国スリングメディア社の共同創業者、最高執行責任者(COO) 兼 エンジニアリング担当バイスプレジデントであるブッフェン・シャー氏(Bhupen Shah)は次のように述べています。「現在市場に出ている当社の製品(The Slingbox™ )はWindows Media 9エンコーダを採用していますが、これはTIのソフトウェア・チームがSlingboxに組み込まれているDSP向けに開発・調整してくれたものです。TIのソフトウェアを利用することで、当社のエンジニアリング・チームは、Slingbox社独自のストリーミング処理(Sling Stream™ )に必要な特定のアルゴリズムや処理性能を最適化することに注力し、最初の製品の市場投入までに要する期間を数か月短縮できました」

高品質デジタル・メディア・ソフトウェア製品群
デジタル・メディア・ソフトウェア製品に組み込まれた各アルゴリズムは、TIの『eXpressDSP™ 』アルゴリズム・インターフェースの基準に基づいて開発されており、品質と堅牢性を保証するために、何千ものテスト・ベクトルを使用して厳格に検証しています。ソフトウェアの信頼性および品質を向上させるべく、TIではソフトウェアのメンテナンスと更新を定期的に実施し、最終製品の生産計画に関わるリスクを大幅に削減します。さらにメーカ各社には包括的なドキュメント類やユーザー・ガイド(使用例、リリース・ノートおよびデータシートなど)が提供されます。

米国のDSP向けベンチマーク調査会社であるBerkley Design Technology, Inc.は、TIがソフトウェア・コンポーネントを提供することで、システム開発者は、使いやすさと安心をもって市販のソフトウェアを使えるようになると見ています。

ソフトウェアの評価と採用が容易に
顧客は容易な「クリックラップ・ライセンス」によって、無償でデジタル・メディア・ソフトウェアを評価し、TIオーソライズド・ソフトウェア・プロバイダ(ASP)から最長4時間のサポートを受けることができます。評価期間の終了後には、ASPから直接ソフトウェアを購入できます。このように、顧客はTIのデジタル・メディア・ソフトウェアの購入およびサポートの両方を、同じASPから得ることができます。最適化されたソフトウェアの評価から購入までのプロセスが簡素化されたことで、何社ものプロバイダからソフトウェアを評価・購入するのに数か月を費やす代わりに、製品の市場投入までの時間を短縮し、より容易にソフトウェアを実装できるようになります。

柔軟なライセンシング・オプション
各ソフトウェア・コンポーネントの入手がより容易になるように、TIでは、柔軟なライセンシング・オプションを用意しています。メーカ各社は、初期開発費用を抑えてロイヤルティ料を支払うか、初期開発費用を多く支払ってロイヤルティ料を抑えるかのいずれかを選ぶことができます。さらに、一部のソフトウェア・コンポーネントについては、初期開発費用の支払いのみで(ロイヤルティ料金なし)利用可能です。これによってカスタマは自社の製品ラインアップにおいて、より少ないコストで機能を付加できます。

経験豊富なパートナー・ネットワークからのカスタマイズ・サポ-ト
高品質かつバラエティに富むサポートを確保するために、TIはサード・パーティ・ネットワークの数社からなる「TIオーソライズド・ソフトウェア・プロバイダ(ASP)」のネットワークを設立しました。ASP各社はTIのデジタル・メディア・ソフトウェアのライセンス取得と管理を行います。現時点でのASPには、イーソル株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長:澤田 勉)をはじめ、ATEME, eInfochips Inc., Ingenient Technologies, Inc, Ittiam Systems, Logic Product Development, MPC Data and Wintech Digital Systems Technology Corp. があります。

イーソル株式会社の組込み製品部門のエンベデッドプロダクツ事業部の取締役事業部長である上山伸幸氏は次のように述べています。「イーソルは、TIのオーソライズド・ソフトウェア・プロバイダ(ASP)となったことを光栄に思います。イーソルは日本で唯一のASPとして、組込みソフトウェア分野における優れた技術と豊富な実績をベースとする、充実したエンジニアリングサービスを日本のお客様に提供していきます。TIの検証済みソフトウェアとイーソルのエンジニアリングサービスにより、製品の差別化に多くの時間を費やすことができ、競争力のある製品を短期間で開発できるようになります。」

価格と供給について
TIのソフトウェアの使用に興味を持った顧客は、日本TIから、無償評価用ソフトウェア、価格およびASPに関する情報等を入手できます。評価期間の終了後は、顧客はプロダクト・サポートのASPから直接ソフトウェアのライセンスを受けることができます。詳細は、www.ti.com/digitalmediasoftwarepr.(英文)から参照できます。