2006年01月25日
日本TI | 日本TI、業界初のオンチップ・キャパシティブ・デジタル・アイソレータを発表
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TIのハイパフォーマンス・リニア製品担当でバイス・プレジデントのアート・ジョージ(Art George)は次のように述べています。「『ISO721』および『ISO721M』ファミリはTI独自のキャパシタ集積テクノロジーを使用したことにより、磁気雑音源に対し、非常に高い耐性を実現しました。このテクノロジーは、高速データ伝送と工業グレードの高信頼性要求条件を同時に満たすことから、高性能と長寿命を要求する工業用アイソレーション向けアプリケーションに最適です。」 『ISO721』および『ISO721M』は高性能のデータ伝送機能ならびに、最高560 V(ボルト)の継続動作電圧、4,000 V(ピーク)の過電圧過渡波形に耐えるアイソレーションによる回路保護を提供します。『ISO721M』は、比較的低いシステム雑音環境で、高速のデジタル・データ伝送を必要とするアプリケーションに最適です。また『ISO721』はより厳しい雑音環境のデータ伝送において、高い柔軟性と堅牢性を提供します。これらの製品はUL (Underwriters Laboratory) の『UL 1577』、IEC(International Electronics Commission)の 『IEC 60747-5-2』 、CSA(Canadian Standards Association)の『CSA Component Acceptance Notice 5A』 など、種々のアイソレータ標準規格に適合しています。 『ISO721』および『ISO721M』は、オンチップの高耐圧キャパシタを使用し、既存の主な高性能フォト・カプラ製品と比較して、より低い消費電力で最高3倍のデータ伝送レートを提供します。さらにTIのキャパシティブ伝送テクノロジーは、工業環境で頻繁に発生し、シグナル・インテグリティを悪化させる外部磁界に対する高い耐性も提供します。また高速の過渡電圧波形によるデータ伝送障害に対しても高い耐性を備え、25 kV/μs(キロボルト/マイクロセカンド、最小値)の過渡電圧保護も提供します。 TIの新型アイソレータ製品は半導体のシリコン酸化膜による絶縁体を使用しています。この安定した高性能の絶縁体は、高い信頼性と長い動作寿命を提供します。これらの特長は、厳しい工業環境のアプリケーションにおいて重要な要求条件となります。『ISO721』および『ISO721M』は代表的な動作電圧において、25年を越える製品寿命が予測されます。 『ISO721』および『ISO721M』の主な特長
『ISO721』および『ISO721M』は、『TMS320C2000™』DSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)プラットフォーム、『HVD33』RS-485トランシーバ、『Chipcon』シリーズの低消費電力トランシーバIC(集積回路)、『DCP010507DB』絶縁型DC/DCコンバータ、『MSP430』超低消費電力マイクロコントローラ、CANトランシーバ、高精度のアンプおよび『ADS1203』ADC(アナログ-デジタル・コンバータ)をはじめとするTIの包括的な工業用アプリケーション向け IC 製品ポートフォリオに加わります。TIのインターフェイス製品の詳細に関しては http://interface.ti.com/ (英文)から参照できます。 供給、価格、パッケージについて 『ISO721』および『ISO721M』は現在量産出荷中で、TIおよび販売特約店から供給されます。パッケージは8ピンSOIC(スモール・アウトラインIC)パッケージです。1,000個受注時の希望小売単価は1.65ドルです。EVM(評価モジュール)も供給中です。 |
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