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日本TI、バッテリ動作アプリケーション向けに低消費電力の高精度オペアンプを発表

2006年01月10日

日本TI | 日本TI、バッテリ動作アプリケーション向けに低消費電力の高精度オペアンプを発表

SCJPR-06-006 2006年1月10日
image 日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、バー・ブラウン製品ラインアップから、低消費電力の高精度オペアンプ、『OPA379』製品ファミリを発表しました。これらの製品は、1.8 V(ボルト)~5.5 Vと広い電源電圧で動作し、高性能、単一電源動作、2.9 μA(マイクロアンペア、代表値)と非常に低い静止電流ならびに80 nV/√Hz(ナノボルト/ルートヘルツ、代表値)の低雑音特性などの特長を提供します。また超小型のパッケージはバッテリ駆動のハンドヘルド機器のアプリケーションに最適です。本件に関する詳細は http://www.ti.com/sc05223(英文)から参照できます。

『OPA379』ファミリは2.9 μAと低い静止電流特性で 90 kHz(キロヘルツ)と広いユニティゲイン帯域幅を提供すると同時に、同等の消費電流特性の製品よりも大幅に低い雑音特性を提供します。『OPA379』ファミリは1.5 mV(ミリボルト、最大値)のオフセット電圧、90 dB(デシベル、最小値)のCMRR(同相信号除去比)、10μV/V(マイクロボルト/ボルト、最大値)のPSRR(電源変動除去比)、100 dB(最小値)のAOL(オープン・ループ・ゲイン)など、高精度な直流特性を併せ持つため、高精度な特性と低消費電力特性を同時に必要とする各種アプリケーション、例えば継続監視目的のセンサー用途などには非常に魅力的な選択肢を提供します。

『OPA379』ファミリの超小型パッケージによって、TIの低消費電力マイクロコントローラである『MSP430』ファミリを搭載する製品、医療用ハンドヘルド機器、リモート・センサ、ガス検知器、無線計測をはじめとする様々なアプリケーションにおいて小型のデザインを実現できます。

『OPA379』精密オペアンプ・ファミリの主な特長
  • 低雑音: 2.8μVp-p(代表値)
  • 低静止電流: 5.5 μA(最大値)
  • 低オフセット電圧: 1.5 mV(最大値)
  • 高い直流精度
    • CMRR: 100 dB(代表値)
    • PSRR: 2μV/V(代表値)
    • AOL: 120 dB(代表値)
  • 広い電源電圧範囲: 1.8 V ~ 5.5 V
  • 小型パッケージ: SIOC、SOT-23、SC70、TSSOP
  • 動作温度範囲: -40 ℃~ +125 ℃
  • アプリケーション: バッテリ動作機器、ポータブル機器、医療用機器、ハンドヘルド測定機器など

供給、価格、パッケージについて
『OPA379』(1回路内蔵)および『OPA2379』(2回路内蔵)は現在量産出荷中で、TIおよび販売特約店から供給されます。パッケージはSOICパッケージです。SOT-23およびSC70パッケージならびに、『OPA4379』(TSSOPパッケージで4回路内蔵)は2006年第1四半期より供給されます。1,000個受注時の希望小売単価は『OPA379』が 0.75ドル、『OPA2379』が1.10ドルです。

※すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。