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日本TI、他に例のない動作速度、性能、消費電力、パッケージ・サイズおよび出力インターフェイスを提供する14ビット、190 MSPSの新型ADCを発表

2005年12月01日

SCJPR-05-102 2005年12月1日

日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、飛躍的なダイナミック性能および低い総合消費電力などの特長を持つ14 ビット、190 MSPS(メガサンプル/秒)の ADC (アナログ-デジタル・コンバータ)、『ADS5546』を発表しました。『ADS5546』は最高サンプル・レート 190 MSPS、入力周波数70 MHz(メガヘルツ)の動作条件において73.2 dBFS(ディービー・フルスケール)のSNR(信号-雑音比)および84 dBc(ディビーシー)のSFDR(スプリアス・フリー・ダイナミック・レンジ)を提供する製品であり、ワイヤレス通信、ビデオおよび画像処理、試験・計測、計装などのアプリケーションに最適です。本件に関する詳細は http://www.ti.com/ads5546-pr (英文)から参照できます。

TIのハイスピード製品担当のジェネラル・マネージャであるケント・ノバク (Kent Novak) は次のように述べています。「『ADS5546』はクラス最高のダイナミック性能、わずか1.1 W(ワット)の総合消費電力、7 mm(ミリメートル角)と小型のQFNパッケージという特長を持ち、お客様の最先端のアプリケーションにおいて新しい機能および特長の実現に役立ちます」

『ADS5546』は、お客様のアプリケーション要件を満たす広範囲の分解能、サンプル・レート、性能の選択肢を提供するTIの高性能ADC製品ファミリに加わります。これらの製品ファミリは、より優れたダイナミック性能および広いIF(入力周波数)機能を提供します。

『ADS5546』はCMOS モードと DDR LVDS モードを切り替え可能なプログラマブル・パラレル出力を提供し、他に例のない高い柔軟性のインターフェイスを提供します。この製品はサンプル・ホールド回路、低ジッタのクロック・バッファ、内部および外部切り替えが可能なリファレンスなどの機能を内蔵しています。さらに、プログラマブルの消費電力切り替え、ユーザ選択可能な出力タイミングおよびレベル制御機能も提供します。『ADS5546』は単一 3.3 V 電源で動作し、諸特性は -40 ℃ ~ +85 ℃ の工業用温度範囲で規定されています。

TIは広帯域アプリケーション向けに、高速アンプである『THS4509』および『OPA847』、高速 DAC(デジタル-アナログ・コンバータ)である『DAC5687』、デジタル・アップ/ダウン・コンバータである『GC5016』、新型の広帯域クレスト・ファクタ・リダクション・プロセッサである『GC1115』、直交変調器である『TRF3701』および『TRF3702』、PLL回路の『TRF3750』および『TRF3761』をはじめとする最先端のシグナル・チェーン・ソリューションを供給しています。また『ADS5546』はTIの高性能DSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)プラットフォームとの組み合わせ回路にも最適化されています。

『ADS5546』ADCの主な特長

  • 『ADS5546』 14ビット、190 MSPS ADC:
    • SNR : 73.2 dBFS 、SFDR: 84 dBc(入力周波数 70 MHz)

  • 『ADS5545』 14ビット、170 MSPS ADC:
    • SNR : 73.5 dBFS、SFDR: 85 dBc (入力周波数 70 MHz)

  • 『ADS5444』 13ビット、250 MSPS ADC:
    • SNR : 68.6 dBFS、SFDR: 78 dBc (入力周波数 230 MHz)

  • 『ADS5440』 13ビット、210 MSPS ADC:
    • SNR : 69.1 dBFS、SFDR: 79 dBc(入力周波数 230 MHz)

供給、価格、パッケージについて
『ADS5546』は現在サンプル出荷中で、量産出荷は2006年第2四半期に予定されています。『ADS5546』は7 mm角の48 ピン QFN パッケージで供給され、1,000個受注時の希望小売単価は9,450円です。EVM(評価モジュール)も供給中です。

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