2005年10月31日
SCJPR-05-092 2005年10月31日
日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、バー・ブラウン製品ラインアップから、ローノイズのPGA(プログラマブル・ゲイン・アンプ)、高精度デルタ-シグマ型 ADC (アナログ-デジタル・コンバータ)、それにクロック発振器を集積した 24 ビットの ADC、『ADS1232』および『ADS1234』を発表しました。これらの新型ADC 2品種は、TIの高性能、高精度なミックスド・シグナルCMOSテクノロジーで製造され、重量計、ストレインゲージ、圧力センサをはじめとするブリッジ・センサ・アプリケーション向けに、全機能内蔵のフロントエンド・ソリューションを提供します。本件に関する詳細は www.ti.com/sc05228 (英文)から参照できます。
TIのオーバーサンプリング・データ・コンバータ製品担当で、ストラテジック・マーケティング・エンジニアであるデビッド・ラッセル (David Russell) は次のように述べています。「『ADS1232』と『ADS1234』は、他に類のない性能と機能の組み合わせを小型のパッケージで提供し、各種ブリッジ・センサと直接インターフェイスが可能で、使いやすくローノイズのフロントエンドです」
『ADS1232』の入力マルチプレクサは2個のアナログ差動入力を、また『ADS1234』は4個の同入力を提供します。『ADS1232』にはオンチップの温度センサも内蔵され、周囲温度の測定が可能です。マルチプレクサの出力は、10 SPS(サンプル/秒)のデータレートにおいて17 nV(ナノボルト)、また80 SPS のデータレートにおいて 44 nVと低いRMS(実効値)ノイズ特性ならびに 1 倍、2 倍、64 倍、128 倍のプログラマブル・ゲインを持つローノイズ PGA に接続され、デバイス単体で ±2.5 V、± 1.25 V、±39 mV(ミリボルト)、±19 .5mV フルスケールの差動入力をサポートします。このPGAの出力は23.5ビットのENOB(有効ビット数)を実現するRMSノイズ性能を持つ、高分解能デルタ-シグマ型 ADC に入力されます。
『ADS1232』と『ADS1234』は使いやすい高精度ADCとして設計されました。ゲイン、データレート、入力チャネルなどを設定する専用I/O(入出力)ピンを備え、オンチップのデジタル・レジスタを使用せずに動作条件を設定できるため、ADCの制御プログラムが大幅に簡素化されます。ADCのクロック信号として低ドリフトの内蔵発振器、外付けの水晶発振子または外部発振器を使用できます。変換データは TI の『MSP430』その他のマイクロコントローラと直結可能な 2 線式インターフェイス経由で出力され、フォトカプラなどによるアイソレーションも容易です。また『ADS1232』と『ADS1234』は低消費電力のスタンバイ・モードまたは完全にシャットダウンする機能も備えています。
『ADS1232』および『ADS1234』ADCの主な特長
価格と供給について
『ADS1232』と『ADS1234』は現在量産出荷中で、TIおよび販売特約店から供給されます。これらの製品はRoHS指令に適合するグリーン・デバイスです。『ADS1232』は 24 ピン TSSOP パッケージで供給され、1,000個受注時の希望小売単価は3.90ドルです。『ADS1234』は 28 ピン TSSOP パッケージで供給され、1,000個受注時の希望小売単価は4.50ドルです。評価モジュールも供給中です。
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