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日本TI、小型パワー・パッケージでレール・ツー・レール、2A出力の新型パワー・オペアンプを発表

2005年10月18日

SCJPR-05-085 2005年10月18日

日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、バー・ブラウン製品ラインアップから、低い電源電圧で動作し、様々な負荷の駆動に適した低価格の新型パワー・オペアンプ、『OPA567』を発表しました。この製品は単一または正負二電源で動作し、使いやすく高い柔軟性を提供すると共に、どのようなオペアンプ回路にも使用可能です。本件に関する詳細は www.ti.com/sc05213 (英文)から参照できます。

『OPA567』はユニティ・ゲイン安定で、レール・ツー・レール(単一または正負二電源の電位まで)の入出力振幅が可能です。出力電流 2 A(アンペア)の場合の出力振幅は電源電位から 300 mV(ミリボルト)以内の電位まで可能で、より低い電流負荷の場合には、より電源電位に近い電位までの振幅が可能となります。このパワー・オペアンプはバルブ、アクチュエータ、レーザ・ダイオードのポンプなどのドライブ回路、サーボモータのドライバ回路などに最適です。また熱電子冷却素子のドライバ、シンクロ・ドライバ、トランスデューサの励振回路などのアプリケーションにも適します。『OPA567』は『AMC7823』などの12ビットのA/D(アナログ-デジタル)およびD/A(デジタル-アナログ)素子または『DAC7551』などのスタンドアロンの12ビットD/Aコンバータと組み合わせて使用できます。『OPA567』は過熱保護のための診断フラグ端子も備えています。この温度診断フラグを使用して過熱シャットダウン機能も構成できます。

『OPA567』は放熱特性に優れた5 mm(ミリメートル)角の小型QFNパッケージで供給され、医学用機器、工業プロセス制御、光ネットワーク機器、低電圧のバッテリを電源として動作するシステムなどでよりコンパクトなデザインを実現します。このサーマル・パッド・パッケージはチップ温度を低く保つことができ、高い精度の保持に役立ちます。

『OPA567』の主な特長

  • 高出力のパワー・オペアンプ
  • 出力電流: 2A(最大値)
  • レール・ツー・レール出力: 電源電位から300 mV以内(出力電流 2A時)
  • 過熱保護
  • 可変の出力電流制限
  • 電流制限および温度警告の2種類のフラグ
  • 低電源電圧動作: 2.7 V ~ 5.5 V
  • 出力ディスエーブル付きのシャットダウン機能
  • 放熱特性に優れた5 mm角の小型 QFN パワー・パッケージ
  • アプリケーション: 熱電子冷却器のドライバ、レーザ・ダイオードのポンプ・ドライバ、バルブおよびアクチュエータのドライバ、シンクロおよびサーボモータのドライバ、トランスデューサの励振回路、一般的なオペアンプ用リニア・パワー回路など

価格、パッケージ、供給について
『OPA567』は現在量産出荷中で、TIおよび販売特約店から5 mm角、鉛フリーの12ピンQFNパッケージで供給されます。1,000個受注時の単価は240円です。

TIはアナログ技術者向けにトレーニングおよびセミナ、デザイン・ツールおよび技術資料、評価モジュール、製品情報のホットラインなどの幅広いサポートを提供しています。TIの包括的なアナログ・デザイン・サポートの詳細ならびに最新の『Amplifier Selection Guide』のダウンロードに関しては、www.ti.com/analog (英文)から参照できます。

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