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日本TI、クラス最高のダイナミック性能を提供する13ビット、250 MSPSの新型ADCを発表

2005年09月06日

SCJPR-05-073 2005年9月6日

日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、高い入力周波数においてクラス最高のダイナミック性能を提供する 13 ビット、250 MSPS(メガサンプル/秒)の ADC (アナログ-デジタル・コンバータ)、『ADS5444』を発表しました。『ADS5444』は最高サンプル・レート250 MSPSおよび入力周波数230 MHzにおいて 68 dB(デシベル)のSNR (信号-雑音比)ならびに 75 dBのSFDR(スプリアス・フリー・ダイナミック・レンジ)を提供し、ソフトウェア・ラジオ、基地局のレシーバ、試験・測定システムをはじめとする様々な広帯域アプリケーションに最適です。本件に関する詳細は http://www.ti.com/ads5444-pr(英文)から参照できます。

『ADS5444』は広帯域の入力バッファ、高い直線性を持つトラック-ホールド回路、内部リファレンスなどを内蔵する全機能内蔵ソリューションであり、システムのデザインに関する要求条件を簡素化できます。『ADS5444』のアナログ電源は単一5 V(ボルト)、またデジタル電源は 3.3 VでLVDSと互換のデジタル出力を提供します。『ADS5444』の諸特性は工業用温度範囲の - 40 ℃ ~ +85 ℃で規定されています。

TIのハイスピードADC製品担当のビジネス・ユニット・マネージャであるロベルト・サドコウスキー (Roberto Sadkowski) は次のように述べています。「『ADS5444』は、先に発表した業界最高の性能を誇る13ビット、210 MSPS ADCである『ADS5440』のSNRおよびSFDR性能よりも優れた性能を、さらに高い入力周波数で提供する高性能ADCです」

『ADS5444』は TI の高性能 DSP (デジタル・シグナル・プロセッサ)プラットフォームである『TMS320C6x™ 』との組み合わせ動作に最適化されています。さらに『THS4509』および『OPA847』などの高速アンプ製品ならびに、16ビットの500 MSPS DAC(デジタル-アナログ・コンバータ)である『DAC5687』をはじめとする各種DAC製品との組み合わせにも最適であり、真に最先端の広帯域アプリケーション向けシグナル・チェーンを提供します。

『ADS5444』の主な特長

  • 分解能:13 ビット
  • 最高サンプル・レート:250 MSPS
  • SNR: 69.1 dBc、SFDR: 81 dBc (入力周波数 100 MHz 、250 MSPS時)
  • SNR: 68.1 dBc、SFDR: 79 dBc (入力周波数 230 MHz、250 MSPS時)
  • 差動入力電圧範囲: 2.2 Vp-p
  • アナログ電源電圧: 5 V(定格値)
  • デジタル電源電圧: 3.3 V(定格値)
  • 3.3 V LVDS 互換デジタル出力を提供
  • 総合消費電力: 2.1 W
  • 出力フォーマット: 2の補数形式
  • フル・バッファ付きの差動アナログ入力
  • パッケージ: 80ピン TQFP PowerPad™
  • 動作温度範囲: - 40 ℃ ~ +85 ℃(工業用温度範囲)
  • アプリケーション: 試験・測定機器、ソフトウェア・ラジオ、マルチ・チャネルの基地局用レシーバ、基地局送信装置のプリディストーション・システム*、通信の計装機器など

* 注: 携帯基地局内の送信装置のパワー・アンプ直線性補正システム

供給、価格、パッケージについて
現在、『ADS5444』 はサンプル出荷中で、量産出荷は 2005 年第4四半期に予定されています。パッケージは 80 ピン TQFP PowerPad™ で、1,000個受注時の希望小売単価は13,000円です。評価モジュール (EVM) も供給中です。

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