2005年08月10日
~業界で最も小型のソリューションを実現し、最も高い変換効率を提供する 広い入力電圧範囲、1.5 A 出力の降圧型 DC/DC コンバータ~
SCJPR-05-065 2005年8月10日
日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、3.1 V(ボルト)~ 17 Vの広い入力電圧範囲をサポートする、出力電流 1.5 A (アンペア)のステップダウン(降圧型)DC/DCコンバータ、『TPS62110』を発表しました。この製品は95 %と高い電力変換効率を提供し、2 セル ~ 3セルのリチウム・バッテリまたは12 V電源を使用する工業用ハンドヘルド機器、ポータブルの試験機器、コンシューマ向け機器において、バッテリ寿命の延長を実現します。本件に関する詳細は www.ti.com/sc05147 (英文)から参照できます。
『TPS62110』は電力制御用のFETを内蔵する同期整流、降圧型コンバータで、非常に高いレベルの電力変換効率と性能を、小型の4 mm(ミリメートル角の)鉛 (Pb) フリー QFN パッケージで提供します。このデバイスはTIの誇る最新の『LBC7』アナログ・プロセス・テクノロジーを活用して製造されます。負荷電流が小さい場合には電力を節約するPFM(パルス-周波数変調)モードを使用することによって、広範囲の負荷電流範囲で高い効率を保持すると共に、1.2 V ~ 16 V と広い出力電圧範囲を提供します。『TPS62110』コンバータは電源電流を2μAまで低下させるシャットダウン・モードも備えています。
このコンバータは1 MHz(メガヘルツ)のスイッチング周波数を採用しており、性能と変換効率を低下させずに小型の外付け部品を使用できることから、基板スペースの削減に役立ちます。『TPS62110』は 0.8 MHz ~ 1.4 MHzの範囲の外部クロック信号に同期した動作が可能です。また PWM(パルス幅変調)固定モードで動作させることによって、ノイズの発生を低いレベルに抑えることが出来ます。
パワー・マネジメント製品向けの新規アナログ・プロセス
『TPS62110』はTIの新規、高性能アナログ・プロセスである『LBC7』で製造されています。この新しいBiCMOSプロセス技術によって、TIは業界でも最高レベルの低 Rds(on) ( 内蔵FETの導通時のドレイン-ソース抵抗)を有する電力変換ICを製造可能にします。このとき、最高入力電圧は30 Vまで可能となります。TIは、この新規プロセス技術により非常に高速のスイッチング周波数を可能にし、且つ、1平方mmあたり22,000ゲートを越える高密度ロジックを有する降圧型および昇圧型 DC/DC コンバータ製品を提供します。
『TPS6211x』コンバータ・ファミリの主な特長
供給と価格について
現在、『TPS6211x』コンバータ・ファミリは量産出荷中でTIおよび販売特約店から供給されます。パッケージは 高い信頼性を提供する16ピンQFNパッケージです。1,000個受注時の希望小売単価は2.50ドルです。 『TPS62110』の評価モジュール、アプリケーション・ノート、TIの『Power Quick Search』オンライン・パワー・マネジメント製品セレクション・ツールの供給に関しては、http://power.ti.com (英文)から参照できます。
業界をリードするTIのパワー・マネジメントICポートフォリオ
TIはお客様のデザイン要件を満足する革新的な製品と包括的な技術サポートを提供しています。TIは自社のアナログおよびデジタル・システムに関する専門知識と製造能力を活用し、携帯電話、PDAから通信、工業、コンピュータまで広範囲のアプリケーションにおいて使用されるポータブル、商用電源動作、絶縁型、非絶縁型などあらゆる形式の電源デザインに対応する高性能の個別部品および集積化されたパワー・マネジメント・ソリューションを提供しています。
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