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日本TI、拡張温度範囲に対応し、過酷なアプリケーション環境に適応可能な高性能DSPを発表

2005年04月26日

~通信機器、ソフトウェア・ラジオ、放送機器に最適な性能と価格を提供する『TMS320C6418』DSP~

~通信機器、ソフトウェア・ラジオ、放送機器に最適な 性能と価格を提供する『TMS320C6418』DSP~

SCJPR-05-039 2005年4月26日

日本テキサス・インスツルメンツ株式会社(本社:東京都新宿区、社長:山崎 俊行、略称:日本TI)は本日、DSP市場における高性能ロードマップ強化の一環として500MHz動作の『TMS320C6418』DSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)のサンプル出荷を開始したと発表しました。新デバイスは、処理性能とメモリ、ペリフェラル、価格のバランスに優れ、通信機器やソフトウェア・ラジオ、放送機器などのアプリケーションに最適です。『C6418』DSPのケース温度は、-40~105℃という拡張温度範囲に対応しており、非常に厳しい環境でも利用することが可能です。また、標準的な動作温度範囲対応の『TMS320C6418』DSPは、600MHz版の量産を開始しました。

バランスのとれた処理性能とメモリ、ペリフェラル、価格
『C6418』DSPは、急速に発展する最先端デジタル通信のニーズに適応するため、最適化された設計を実現しています。500MHz動作の『C6418』デバイスは、512Kバイトのレベル2(L2)キャッシュを搭載しており、16ビットで2,000MMAC(20億積和演算/秒)、8ビットで4,000MMAC(40億積和演算/秒)という驚異的なピークパフォーマンスを発揮します。使用頻度の高いオペレーションをオンチップViterbiコプロセッサ(VCP)で処理してコアの負荷を下げることにより、デジタル地上波テレビ放送(DTTB)や衛星放送(DBS)サービスといったアプリケーションの性能を30%も高めることに成功しました。このほかにも、2チャネルのマルチチャネル・バッファド・シリアルポート(McBSP)、2個のオーディオ・シリアル・ポート、16/32ビットのマイクロプロセッサ・ホスト・ポート・インターフェイス、2個のI2C制御シリアル・ポート、1個のオシレータをオンチップ・ペリフェラルとして搭載し、部品点数とボードコストの削減を実現しています。

システムの開発と展開を支援するため、Spectrum Digital社(TIのサードパーティー・デベロッパ・ネットワークのメンバー)から、『C6418』DSP評価用ボード(EVM)が提供されています。EVMでは、簡単に使えるプログラム例やチュートリアル、TIのDSP/BIOS™ カーネルと既成アルゴリズムをベースに作られた、そのまま利用できるリファレンス・フレームワークなどがツールとして用意されています。『C64x™』デバイスは、完全なコード互換性を互いに持つため、過去の知的資産を活用しつつ次の開発を進めることが可能です。また、業界トップクラスのDSPサードパーティー・ネットワークがあり、市場投入期間を短縮を可能にする通信関連のアルゴリズムが各種提供されています。利用できるアルゴリズムのリストは、 www.ti.com/c6418exttemppr (英文)から参照できます。

供給、パッケージ、価格について
拡張温度範囲対応の500MHz動作の新『TMS320C6418』DSPは本日、サンプル出荷を開始しました。量産は、2005年第3四半期を予定しています。パッケージは、23mm(ミリメートル)角、288ボールのフリップ・チップBGA(ボールグリッドアレイ)です。10,000個受注時の一個あたりの価格は、49.50ドルを予定しています。

標準的な動作温度範囲対応の600MHz動作の『C6418』DSPは量産中であり、10,000個受注時の一個あたりの価格は49.50ドルです。

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※ 『DSP/BIOS』および『C64x』は、テキサス・インスツルメンツの商標です。
※ その他の商標および登録商標は、それぞれの所有者に帰属します。