～内蔵のDC/DCコンバータが95%の高効率と精密な安定化電圧を提供、 より高い映像品質を実現～

SCJPR-05-037 2005年4月21日

日本テキサス・インスツルメンツ（本社：東京都新宿区、社長：山崎 俊行、略称：日本TI）は本日、TFT LCD（薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ）パネルに必要とされる 4 種類の電圧要件を高効率でサポートする高性能パワー・マネジメント IC （集積回路）、『TPS65160』を発表しました。この高集積の DC/DC コンバータ製品は 12 V（ボルト）の入力電圧から直接動作し、現行の大画面モニタ・パネルおよびLCD TVの大きな電流容量を安全に制御するパワー・マネジメント回路に最適です。本件に関する詳細は www.ti.com/sc05085 （英文）から参照できます。

『TPS65160』は2個の高効率DC/DCコンバータおよび2個のチャージ・ポンプ回路、広範囲の安全機能、可変のパワーオン・シーケンス機能などをワンチップに内蔵しています。『TPS65160』の入力電圧範囲は8 V～14 Vであり、システム用のソース電圧 (Vs) を供給する出力電流2.6 A（アンペア）のスイッチング・モードの昇圧型コンバータ、ロジック電圧を供給する出力電流1.8 Aの非同期降圧型コンバータ、可変安定化電圧出力を発生し最適な映像品質を実現する LCDバイアス電圧 (VGHおよびVGL) 用の正負両極性のチャージ・ポンプ・ドライバを内蔵しています。

『TPS65160』は高速の過渡応答特性および最高95%の電力変換効率を提供し、使用エネルギーの節約に役立ちます。また『TPS65160』は昇圧型コンバータの過電圧保護および降圧型コンバータの短絡保護を内蔵しています。さらに過熱保護機能も内蔵し、過熱および過電力に起因する損傷を防ぎます。これらに加え、入力電圧が6 V未満となった場合にデバイスをシャットダウンさせ保護を行う低電圧ロックアウト機能も内蔵しています。

『TPS65160』の主な特長

• 広い入力電圧範囲: 8 V～14 V
• ソース電圧 (Vs) の出力範囲: 最高 20 V
• 2.6 A 昇圧型コンバータの出力電圧精度: 1 %
• 1.8 A降圧型コンバータの出力電圧精度: 1.5 %
• 固定スイッチング周波数をFREQピンで選択: 500 kHz（キロヘルツ）/750 kHz
• LCDバイアス電圧 (VGH、VGL) 用正極性および負極性チャージ・ポンプ・ドライバを内蔵
• VGHとVGLは可変シーケンス動作が可能
• 外付けパワーMOSFETの駆動用ゲート駆動信号を提供
• 過熱保護
• 28ピンTSSOP パッケージで供給
• アプリケーション: モニタおよびLCD TV用TFT LCD ディスプレイ

価格、パッケージ、供給について
『TPS65160』TFT LCDパワー・コンバータは現在量産出荷中で、TIおよびTIの販売特約店から供給されます。『TPS65160』は28ピンTSSOPパッケージで供給されます。1,000個受注時の単価は2.60ドルです。評価モジュール、アプリケーション・ノート、パワー・マネジメント・セレクション・ツールも同時に提供されます。

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