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日本TI、Bluetooth対応ヘッドセット向けにバッテリ・チャージャとDC/DCコンバータをワンチップに集積した業界最小のパワー・マネジメントICを発表

2005年04月07日

~USB/ACアダプタからのチャージ・マネジメント機能および低消費電力のDC/DCコンバータを内蔵、シンプルな設計と高効率を提供する『bq25010』~

~USB/ACアダプタからのチャージ・マネジメント機能および 低消費電力のDC/DCコンバータを内蔵、 シンプルな設計と高効率を提供する『bq25010』~

SCJPR-05-032 2005年4月7日

日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎 俊行、略称:日本TI)は本日、1セルのLi-Ion(リチウム・イオン)バッテリ用のUSB/ACチャージャおよび高効率の同期整流方式DC/DC降圧コンバータを内蔵した高集積のパワー・マネジメント・デバイス、『bq25010』を発表しました。『bq25010』はシンプルな回路設計を提供し、Bluetooth™ 対応のヘッドセットおよびアクセサリ製品をはじめとした実装面積に制約を持つ広範囲のポータブル・アプリケーションに最適です。本件に関する詳細は www.ti.com/sc05077(英文)から参照できます。

『bq25010』はポータブル機器の設計において、ACアダプタまたはUSBを電源とする自動電源切り替え機能を持つバッテリ・チャージャ機能を提供します。このデバイスは制御用のパワーFETおよび電流検出回路を内蔵し、最高500 mA(ミリアンペア)の充電電流を供給します。またUSBを電源とする場合、電源電流を100 mAまたは500 mAに制限します。

『bq25010』は出力電流150 mAの高効率降圧型DC/DCコンバータも内蔵しています。定格負荷電流の条件において 1 MHz(メガヘルツ)の固定スイッチング周波数で動作中の場合、『bq25010』は最高95%の変換効率を実現します。また、軽負荷時は「パワー・セーブ・モード」となり、スイッチング周波数を低下させ静的動作電流を少なくすることによって高効率を保持します。このコンバータは、USBまたはACアダプタからの電源が無くなった場合においても、バッテリを電源として動作します。

Bluetooth対応機器のデザインにおいては、バッテリ・チャージャを内蔵する『bq25010』のほか、TIの新型ステレオ・ヘッドホン・ドライバである『TPA6100A2』を使用して、より長い通話時間を実現できます。『TPA6100A2』は1.6 V(ボルト)~3.6 Vの電源範囲で動作し、0.75 mA(代表値)と低い消費電流および50 nA(ナノアンペア、代表値)と極めて低いシャットダウン電流を提供します。さらに『TPA6100A2』アンプの全高調波歪み+ノイズは1 kHz(キロヘルツ)において0.04 %と低く、最高のオーディオ品質を提供します。

『bq25010』、『bq25011』、『bq25012』の主な特長

  • 1セルLi-IonおよびLi-Polバッテリの充電制御機能および同期整流方式DC/DCコンバータ機能をワンチップに集積
  • ACアダプタまたはUSBを電源とし、自動電源選択を行い、充電およびシステムの電源供給を実現
  • 充電電流 100 mAおよび500 mAのUSB充電制御機能を内蔵
  • 出力電圧: 0.7 V~4.2 V (bq25010)、3.3 V (bq25011)、1.8 V (bq25012)
  • 最高 500 mAの充電電流を供給可能なパワーFETと電源検出回路を内蔵、さらに出力電流150 mAの DC/DCコンバータを内蔵
  • バッテリの放電を防ぐ逆方向漏れ電流保護機能を内蔵
  • DC/DCコンバータは、軽負荷時自動パワー・セーブ・モードにより高効率を維持、またはスイッチング周波数が限定されるアプリケーションにおいては強制的にPWMモードで動作させることも可能
  • アプリケーション: Bluetooth対応ヘッドセットおよびアクセサリ製品、低消費電力のヘッドセット機器など

価格、パッケージ、供給について
現在、『bq25010』は量産出荷中で、TIおよびTIの販売特約店から供給されます。DC/DCコンバータの出力電圧については、『bq25010』は0.7 V~4.2 Vの範囲で可変、『bq25011』は3.3V固定および『bq25012』は1.8V固定となり、いずれの製品も供給中です。これらのデバイスは小型の3.5 mm(ミリメートル)×4.5 mmの20ピンQFNパッケージで供給され、1,000個受注時の単価は2.20ドルです。評価モジュール、アプリケーション・ノートも同時に提供されます。

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