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パームソースとTI、Palm OS CobaltとTIの『OMAP』プラットフォームをベースにしたスマートフォンのリファレンス・デザインを発表

2005年02月09日

SCJPR-05-011 2005年2月9日

次世代モバイル機器やスマートフォンの主要オペレーティング・システム、Palm OS®を提供するパームソース社(本社:米国カリフォルニア州サニーベイル、社長兼CEO:デビッド・ネーゲル)と、テキサス・インスツルメンツ(本社:米国テキサス州ダラス、社長兼CEO:リッチ・テンプルトン、略称:TI)は本日、GSM/GPRSプロセッサの『OMAP730』やEDGEプロセッサの『OMAP850』など、TIの業界先進の『OMAP™』プラットフォームで動作する2つのPalm OS Cobaltリファレンス・デザインの提供開始を発表しました。これらのリファレンス・デザインを使用すると、ワイヤレス端末のOEM/ODM各社は、GSM/GPRSおよびEDGEネットワーク向けに低価格・高性能のPalm Powered™スマートフォンを迅速に開発できます。

パームソースとTIは、2月14~17日に仏カンヌで開催される「3GSM World Congress」で、TIの『OMAP』技術を使用してPalm OS Cobaltを動作させるデモンストレーションを、パーム社のブース(ホール4のブースK5)とTIブース(ホール2のブースE19)で行います。

Palm OS Cobaltは、次世代のスマートフォンやワイヤレス機器の開発を迅速化すべく設計されたPalm OSの最新版です。Palm OSプラットフォームならではの優れた特長である柔軟性と使いやすさ、互換性を保ちながら、Wi-FiサポートやBluetooth®ワイヤレス技術などのテレフォニー機能を取り入れています。Palm OS Cobaltは、マルチタスク/マルチスレッドなどの先進機能のほか、メモリ保護、大容量メモリや大型画面対応、業界標準に準拠したセキュリティ機能、充実したグラフィックス/マルチメディア機能、同時接続に対応できる拡張可能な通信/マルチメディア・フレームワークなどを備えています。

TIの『OMAP730』と『OMAP850』は、TIのGSM/GPRSまたはEDGEデジタル・ベースバンド・モデムと専用アプリケーション・プロセッサをワンチップ・ソリューションに統合した通信/アプリケーション・プロセッサです。『OMAP730』は、数十の周辺機能を統合して全体のシステム・コストを抑えながら、ハイパフォーマンスなアプリケーション処理を可能にします。

『OMAP850』は、それに加えてスタックド・モバイルSDRAMに対応しているため、空間的制約のあるシステムや超小型軽量のモバイル機器の開発に適しています。スタックドSDRAMは省スペース性に加え、従来の外部メモリ構成に比べて消費電力が少なく、バッテリ駆動時間を延ばすことが可能となります。TIのGSM/GPRSおよびEDGEチップセット・レファレンス・デザインでご利用になれる統合ソリューションには、完全なプロトコル・スタック・ソフトウェア・ソリューションが含まれ、端末メーカにはテスト/フィールド・トライアルの早期実施、アプリケーション開発の迅速化、市場投入時間の短縮というメリットがあります。

パームソースの社長兼CEO、デビッド・ネーゲル(David Nagel)氏は次のように述べています。「モバイル/ワイヤレスの革新を推進する上でテキサス・インスツルメンツのような業界リーダーとの連携を強化できることを非常に嬉しく思います。テキサス・インスツルメンツの『OMAP』アーキテクチャは、現在のワイヤレス機器で、ハイパフォーマンスかつ電力効率に優れた処理のデファクト・スタンダードとなっています。Palm OS® CobaltとTIの業界先進の『OMAP』プラットフォームが合体することで、私たちのライセンシー各社は顧客の要求に合う、豊富な機能を備えた携帯電話を迅速かつコスト効率よく開発できるでしょう」

TIのセルラー・システム担当OMAPワールドワイド・ジェネラル・マネージャ、リチャード・カースレーク(Richard Kerslake)は次のように述べています。「Palm OS Cobaltをサポートしたことで、『OMAP』プラットフォームは一段と拡充され、モバイル機器メーカはPalm OS機器を構想から生産へと迅速に移行することが可能になります。パームソースとの合意により当社の顧客ベースは拡大し、最先端のPalm Powered™モバイル機器を開発しようとするメーカは市場投入を迅速化できます」

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