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TIのPurePath Digitalデジタル・アンプ・テクノロジーが三菱マテリアル株式会社のPLC(高速電力線通信)・オーディオモジュールに採用

2005年01月24日

~モバイル向けデジタルTV放送の受信を可能に~

SCJPR-05-005 2005年1月24日

日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:K.バラ、略称:日本TI)は、三菱マテリアル株式会社(本社:東京都千代田区、社長:井手 明彦)が最新ワイヤレス・オーディオ・ソリューションのPLC(高速電力線通信)オーディオモジュールにTIのホームシアター製品ラインからPurePath Digital™(ピュアパス・デジタル)オーディオ・テクノロジーを採用したと発表しました。ホームシアターに最適なワイヤレス・オーディオ・ソリューションとして、三菱マテリアル株式会社は新開発PLCモジュール (MLD011TM, MLD051RM) を市場に導入します。リファレンスデザインにはTIの『TAS5001』PWMプロセッサと『TAS5122』パワーステージが採用され、ワイヤレスでありながら劣化の無いリニアPCMの伝送を実現しました。フルデジタル処理で鮮度の高い音質でコンパクトなサイズを実現するピュアパス・デジタル・アンプとPLCモジュールの組み合わせはホームシアターのマルチチャンネル・システムに最適なソリューションを提供します。

三菱マテリアル株式会社先端製品戦略カンパニー電子デバイス事業部通信デバイスチーム副営業主幹岡本 高史氏は次のように述べています。「TIのPurePath Digital™テクノロジーは、PLCのフルデジタル・リニアPCM伝送方式のメリットを最大限に生かせるアーキテクチャをもち、これに裏付けられた優れた音質を実現しているため採用が決定しました。TIのPurePath Digital™テクノロジーを採用することにより、スリムな筐体に必要な機能を内蔵し、クリアで優れたサウンドを実現しました」

『TAS5001』は高性能24ビット、2チャネルのピュアパス・デジタルPWM(パルス幅変調)プロセッサでノイズシェーピングおよびエラー・コレクションなどの洗練されたアルゴリズムを使用し優れたダイナミックレンジ特性を達成しました。 2chパワーステージIC『TAS5122』は各種プロテクション回路を内蔵しヒートシンク無しで30W 2チャネルの出力が得られます。

TIのPurePath Digital™(ピュアパス・デジタル)オーディオ技術
『TAS5122』『TAS5001』はTIのPurePath Digital™オーディオ技術をベースにしています。PurePath Digital™オーディオ技術はデジタル信号処理技術によって、デジタル家電メーカが最新鋭の音楽再生機能と最も原音に近いサウンドを兼ね備えたコンパクトなデザインのオーディオ製品を開発することを支援する技術です。映画のサウンドトラックや音楽を、アーティストが意図した通りに再現するPurePath Digital™技術は、全ての消費者に向けて高性能デジタル・エンターテインメントにおける最高の品質を提供します。PurePath Digital™技術はオーディオアプリケーションをサポートするデジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)、スイッチモードパワーマネージメントおよびオーディオコンバータなど他のTIデジタル・アナログ製品を補完します。

三菱マテリアルの高速電力線通信技術
三菱マテリアル高速電力線通信オーディオモジュール(MLDシリーズ)は、三菱マテリアルの保有する高速電力線通信技術を用いて、オーディオ信号の伝送専用に開発されたモジュールです。お客様の機器に簡単に組み込めるインターフェイスを用意しておりますので、短期間でのPLCオーディオ機器を開発する事が可能です。リニアPCMオーディオ、圧縮オーディオ又は、ストリーミング等の伝送に加え、UARTによる制御信号の伝送が可能です。特に、MLD051TM/MLD051RMモジュールに関しては40mm_25mmの世界最小クラス(当社比)のPLCモジュールの実現に成功しております。