TI ホーム > ニュースリリース

ニュースリリース

日本TI、ビデオ・ライン・ドライバのアプリケーション向けに低消費電力、単一電源動作の広帯域アンプ製品を発表

2005年01月20日

SCJPR-05-004 2005年1月20日

日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:K. バラ、略称:日本TI)は本日、バー・ブラウン製品ラインアップから、ユニティ・ゲイン安定、高速の電圧帰還アンプ『OPA830』を発表しました。『OPA830』は110 MHz(メガヘルツ)の高ゲイン帯域幅および 600 V/μs(ボルト/マイクロ秒)のスルーレートによって低歪み動作を保証します。また低消費電力、低価格という特長に加え、ビデオ・ライン・ドライバとして優れた諸特性を提供し、ADC(アナログ-デジタル・コンバータ)の入力バッファ、コンシューマ向けエレクトロニクス製品、試験・計測などの広範囲のアプリケーションにも最適です。本件に関する詳細は http://www.ti.com/sc05019(英文)から参照できます。

TIの高速シグナル・プロセッシング・グループのストラテジック・マーケティング・マネージャであるミカエル・ステフェス (Michael Steffes) は次のように述べています。「『OPA830』は他に例のない速度と静的消費電力特性を備えており、電源電位までの出力振幅の広帯域電圧帰還デザインを提供する競合製品と比較して、大きな優位性を持ちます。『OPA830』は初期の広帯域、電源電位出力振幅デバイスの半分以下の電源電流で動作する一方、これらのデバイスと同等またはそれ以上のSFDR(スプリアス・フリー・ダイナミック・レンジ)およびノイズ特性を提供します」

『OPA830』の電源電流はわずか3.9 mA(ミリアンペア)で、25℃においてトリミングが実施され、優れた帯域幅および出力性能を提供します。+2V/Vゲイン時の帯域幅は100 MHzを超え、平坦性が0.1 dB(デシベル)以内の帯域は25 MHz以上です。150 Ω (オーム)負荷の駆動時に正負両電源電位から25 mV(ミリボルト)以内までの出力振幅が得られます。入力範囲は負電源電位以下から正電源電位の1.7 V(ボルト)以内までと広範囲です。『OPA830』は+2.8 V~+11V の単一電源動作向け製品ですが、±1.4 V~±5.5 Vの正負二電源でも使用可能です。単一電源動作の場合、10ビット、40 MSPS(百万サンプル/秒)程度のADCにも良好に適合します。

供給と価格、パッケージについて
『OPA830』は業界標準のSO-8パッケージまたは、鉛(Pb)フリーおよびモールド材のグリーン化に適合する超小型のSOT23-5パッケージで供給される6品種の製品ファミリの一つです。『OPA830』は現在出荷中で、日本TIおよび日本TIの販売特約店から供給されます。1,000個受注時の単価は90円です。2 V/Vゲインのライン・ドライバ・アプリケーション向けには1回路内蔵バージョンの『OPA832』も供給中です。これらのデバイスの2回路内蔵バージョン(『OPA2830』および『OPA2832』)は現在サンプル供給中で、量産出荷は2005年第2四半期に予定されています。

関連リンク  
アナログ製品 トップページ

※ すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。