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日本TI、携帯電話やポータブル電子機器向けにより長い動作時間と鮮明なオーディオ品質を実現する高効率Class-Dステレオ・オーディオ・パワー・アンプを発表

2005年01月13日

~様々なポータブル電子機器に最適な2 mm角の新型アンプ~

~様々なポータブル電子機器に最適な2 mm角の新型アンプ~

SCJPR-05-003 2005年1月13日

日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:K. バラ、略称:日本TI)は本日、より長い通話時間およびオーディオ品質の向上と同時に、豊富なオーディオ機能を持つ携帯電話の開発を実現する、フィルタレス(出力LCフィルタ不要)の高性能Class-Dステレオ・オーディオ・パワー・アンプ『TPA2012D2』を発表しました。『TPA2012D2』は小型パッケージで高い効率とオーディオ品質を提供すると同時に、最も類似する競合他社製品と比較して静的動作電流は3分の2、ノイズフロアは5分の1と高性能を提供し、コンスーマが要求する様々な製品の機能と形状を実現します。『TPA2012D2』はPDA(パーソナル・デジタル・アシスタント)、ノートブックPC、DVDプレーヤその他のポータブル・オーディオ機器にも最適です。本件に関する詳細はhttp://www.ti.com/sc05007(英文)から参照できます。

TIのハイパフォーマンス・リニア部門担当でバイス・プレジデントのアート・ジョージ (Art George) は次のように述べています。「コンスーマが多音源の着信メロディ、MP3ミュージック、ストリーミング・ビデオ、3Dサラウンド・サウンド効果などの豊富なオーディオ機能を求めることによってステレオ機能を持つ携帯電話への需要が高まり、これに消費電流を抑えながら対応するため、携帯電話メーカー各社は2チャネルの高効率Class-D アンプを必要とするようになりました。市場の傾向の理解、最先端のClass-Dオーディオ・パワー・アンプおよびパッケージ・テクノロジによって、TIはそれらのアプリケーション専用の小型ソリューションの供給を実現しました」

『TPA2012D2』は出力2.1W(ワット)のClass-Dオーディオ・パワー・アンプであり、現在、4 mm(ミリメートル)角のThinQFN(クワド・フラット・ノーリード)パッケージで供給中です。またTIの最先端の鉛 (Pb) フリーの2.0 mm角のウエハ・チップ・スケール・パッケージ (WCSP) もサンプル供給中で、実装面積に制約を持つハンドヘルド製品に最適です。『TPA2012D2』は2.5Vから5.5V(ボルト)電源で動作し、消費電流は6 mA(ミリアンペア)と小さく、ノイズフロア (A-weighted) は人間の耳で感じることのできるレベルよりもはるかに低い27 μVRMS(マイクロボルト、実効値)です。これらの特長によって、より豊富なオーディオ機能、より鮮明なサウンドおよび効率的なバッテリの使用が実現します。

『TPA2012D2』の通常動作に必要な外付け部品は2個のみです。また4段階のゲイン選択オプションおよびチャネルごとに個別のシャットダウン・モードも備え、最高のシステムの柔軟性を実現します。
この新型アンプは、MP3およびビデオ・ストリーミングをはじめとする最先端のモバイル・エンターテインメント・アプリケーションを実現する代表的なプラットフォームであるTIの『OMAP』プロセッサおよびTIのDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)を使用するポータブル・オーディオ・プレーヤ向けソリューションと組み合わせ、メーカー各社のアプリケーションに最適化された製品群を提供します。

供給と価格、パッケージについて
現在、『TPA2012D2』は鉛フリーThinQFNパッケージで出荷中で、日本TIおよび日本TIの販売特約店から供給されます。1,000個受注時の単価は115円です。EVM(評価モジュール)も供給中です。現在、鉛フリーWCSPパッケージはサンプル出荷中で、量産出荷は2005年3月に予定されており、1,000個受注時の単価は130円です。

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