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日本TI、重い容量性負荷アプリケーションに適した低雑音、高出力電流、広帯域の新型オペアンプを発表

2005年01月12日

SCJPR-05-002 2005年1月12日

日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:K. バラ、略称:日本TI)は本日、バー・ブラウン製品ラインアップから、高出力電流、高ゲイン帯域幅積を持つデュアル・オペアンプ『OPA2614』を発表しました。この『OPA2614』は低い入力電圧雑音と他に例のない優れた高調波歪み特性を備え、DSL(デジタル加入者線)の差動ドライバ・ソリューション向けに高いダイナミック・レンジを提供します。本件に関する詳細は http://www.ti.com/sc04262(英文)から参照できます。

『OPA2614』の代表的なアプリケーションとしてはTIの5 MSPS(百万サンプル秒)の『ADS1605』をはじめとする16ビットADC(アナログ-デジタル・コンバータ)、重い容量性負荷および複数の負荷を持つビデオ伝送線などがあります。また『OPA2614』は精密ベースバンドI/Qレシーバ・チャネル、低歪みのオーディオ・アンプ、アクティブ・フィルタなどの用途にも最適です。

TIの高速シグナル・プロセッシング・グループのストラテジック・マーケティング・マネージャであるミカエル・ステフェス (Michael Steffes) は次のように述べています。「『OPA2614』は低周波から中程度の周波数において、他に例のない性能を提供する差動ライン・ドライバです。電圧帰還の回路構成により、現行のあらゆるライン・ドライバ・ソリューションと比較して最も低い総合出力雑音を提供します」

『OPA2614』は5 V(ボルト)~12Vの単一電源および±2.5 V ~±6 Vの二電源のデザインにおいて柔軟な動作を提供します。単一+5V動作でADC入力への差動I/Oインターフェイスを構成した場合、SNR(信号-雑音比)またはSFDR(スプリアス・フリー・ダイナミック・レンジ)を悪化させることなく14ビット~16ビットの分解能のコンバータを駆動できます。さらに、『OPA2614』のハイパワーの出力ステージは重いフィルタ負荷の駆動にも最適です。

350 mA(ミリアンペア)と非常に大きな出力電流と、低ゲイン安定のデザインの組み合わせにより、低周波から中程度の周波数における大きな容量性負荷の駆動にも良好なソリューションを提供します。

供給と価格、パッケージについて
現在、『OPA2614』は量産出荷中で、日本TIおよび日本TIの販売特約店から供給されます。このデバイスはスタンダードの8ピンSOプラスチック・パッケージまたは、放熱スラグが露出し放熱特性に優れた8ピンPSOパッケージで供給されます。1,000個受注時の単価は185円です。非常に低いゲインまたは積分回路によるフィルタが必要なアプリケーション向けには、ユニティ・ゲイン安定バージョンである『OPA2613』のご使用をお奨めします。

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