
世界の人々の健康のために、最先端の科学を追求し、より良い社会の実現を目指す社員の想いを紹介します

ヘルスケア産業はいま、岐路に立たされています。サイエンスの複雑性は増し、事業運営や財務面での重圧は増し、AIがあらゆるものを変えつつあります。
こうした状況の中、アステラスはJP Morgan Healthcare Conference 2026(JPM2026)で現状を発信するとともに、新たな知見を得る場とします。最新のパイプラインや商業面での成果、そして持続的かつ長期的な成功を支える事業運営モデルについて議論できることを心待ちにしています。また、JPM 2026やBiotech Showcaseなどのイベントでサンフランシスコに集まる革新的なイノベーターや投資家との交流・協業にも期待しています。
代表取締役社長CEOの岡村直樹は、「アステラスは、世界中の患者さんのために『価値』を創造し、提供することを目指しています。これまでに大きな進歩を遂げ、今後も多くの機会が広がっています。この勢いを患者さん、投資家、そしてアステラスにとって持続的かつ長期的なインパクトへと変えていくことが重要です」と述べています。
JPM 2026では、アステラスにおける戦略の優先事項とこれまでの進捗に焦点を当てます。重点戦略製品の成長、パイプラインの進展、レジリエンスを備えたコスト構造、そして、サイエンスを強化して患者さんに意義ある成果を届けるためのバイオテックや製薬企業とのパートナーシップです。
アステラスは、サイエンスには患者さんの人生を変える力があると信じています。創薬は困難です。バイオロジーは複雑で、標的への到達は難しく、従来のアプローチが行き詰まる中で、患者さんは新たな治療手段を待ち続けています。私たちはこの困難にひるむことなく、「もしこうだったら」「次はどこへ進むべきか」と問い続け、患者さんが切実に求める答えを探し出そうとしています。
バイオロジーとアンメットメディカルニーズへの深い理解に基づき、最先端のモダリティと精密なアプローチを駆使し、治療困難な疾患領域を開拓しています。がん免疫、標的タンパク質分解誘導、遺伝子治療、再生と視力の維持・回復など、革新的な研究開発領域でサイエンスを追求し、患者さんに最先端の医薬品をより早く届けることを目指しています。
自社創製のASP3082は、KRAS G12D変異を有する固形がんに対する初の標的タンパク質分解誘導剤となる可能性があります。これまでに発表されたデータは、膵腺がんや非小細胞肺がんという治療困難ながんで抗腫瘍活性が示されており、新たな治療選択肢を提供する道を開こうとしています。

岡村は、「がん領域全体を見渡すと、標的タンパク質分解誘導は革新的な領域で、いわゆるアンドラッガブルな標的で治療困難とされてきた疾患に対する期待を再定義できる可能性を秘めています。ASP3082の初期データは、迅速な開発推進への自信を与えてくれています」と語っています。
また、複数のがんで高発現するたんぱく質であるCLDN18.2を標的とするファーストインクラスの二重特異性抗体で培った専門知識を活かし、CLDN18.2を標的とする二重特異性T細胞誘導抗体のASP2138を開発中です。初期データは、CLDN18.2陽性腫瘍(胃がんなど)で抗腫瘍活性を示しており、承認されれば固形がんに対する初の皮下投与可能なT細胞誘導抗体となる可能性があります。
ASP2138とASP3082はそれぞれ、アステラスが患者さんの未来を変えるサイエンスを切り開こうとしていることを示す一例です。長期的なR&D戦略と開発期間の短縮、創薬から開発、製造、商業化までの一貫した能力により、次世代の医薬品、さらにはその次の世代の医薬品を届ける力を備えています。

多くの他企業と同様に、アステラスも事業運営上のプレッシャーと向き合っています。イノベーションにかかるコストの上昇が、世界的な価格圧力や特許切れとともに問題となっています。これは財務上の懸念だけでなく、戦略的な課題でもあります。グローバルライフサイエンス企業が次世代のブレークスルーにつながる治療法に資金を供給し、将来のレジリエンスを築くために、どのように対応すればよいでしょうか。
アステラスの答えは、Sustainable Margin Transformation(SMT)です。これは2024年に開始された複数年にわたるコスト最適化の取り組みであり、成長に向けた再投資を可能にし、長期的な業績向上を目的としています。2025年には、販管費率が前年比で3ポイント以上低下し、コア営業利益が大幅に増加するなど、目に見える成果が見られました。
さらに重要なのは、この取り組みが構造的な改善をもたらしていることです。必要な自社ケイパビリティの内製化や効率化による創薬から臨床開発の加速、患者さんへのベネフィットを届けられるまでの期間短縮などが挙げられます。「コスト最適化は本格的に効果を示し始めています。これがパイプラインへの投資資源を生み出し、より強く、より競争力のある組織を築く方法です」と岡村は述べています。
この規律あるアプローチは、パイプラインのイノベーションを支えるだけでなく、すでに製品化されたポートフォリオにも貢献しています。重点戦略製品は記録的な成長を続け、新たな承認取得により世界中で毎日新たな患者さんへ届けられています。目的を持った再投資により、アステラスは高い付加価値を持つ治療薬を新たな適応症や地域で展開し、複雑なグローバル環境でも機動力を維持しています。
イノベーションへの情熱と財務規律のバランスは、業界のエコシステム全体におけるパートナーとの関わり方にも影響しています。サイエンスが複雑化し、新しいモダリティが自社だけでは構築できない能力(抗体-薬物複合体(ADC)技術、アデノ随伴ウイルス(AAV)送達、ロボットによる製造など)を必要とする中、コラボレーションは不可欠です。
アステラスのグローバルにおけるイノベーションネットワークでは、社内の強みを補完する外部の専門知識を結集し、パイプラインに含まれる多くのアセットが戦略的パートナーシップから生まれています:
岡村は「パートナーシップによって、私たちは取り組みを加速し、より賢いリスクを取ることができます。さらに、サイエンス強化にもつながり、世界中の患者さんに『価値』をもたらす研究の助けとなります」と語ります。
2026年を迎えるにあたり、アステラスは焦点を絞ったパイプライン、再投資を促進する規律あるコスト構造、そしてサイエンスの可能性を広げるパートナーシップという強固な基盤を築いています。その結果、短期的な業績と長期的な野心をつなぐ成長ストーリーが生まれています。
「私たちは目の前の約束を果たしながら、持続可能な成長の基盤を築いています。未来はサイエンスに根ざし、規律ある戦略によって推進され、患者さんへの責任によって形作られます」と岡村は述べています。
J.P.モルガン・ヘルスケア・カンファレンス期間中およびその後も、アステラスの最新情報はLinkedInページでご覧いただけます。
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本記事は、JPM2026におけるアステラスの発表内容を紹介することを目的としております。また、本記事に含まれている医薬品(開発中のものを含む)に関する情報は、宣伝広告、医学的アドバイスを目的としているものではありません。開発中の化合物に関する情報は、その化合物の確立された安全性や有効性を示唆するものではなく、開発中の化合物が承認を受けることや、開発中の用途で上市されることを保証するものでもありません。