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「アイザベイTM硝子体内注射液20mg/mL」日本で新発売
2025年11月27日

地図状萎縮を伴う萎縮型加齢黄斑変性の患者さんに 新たな治療選択肢を提供

千寿製薬とアイザベイについて日本における販売パートナーシップ契約を締結

アステラス製薬株式会社(本社:東京、代表取締役社長CEO:岡村 直樹、以下「アステラス製薬」)は、本日、アイザベイTM(一般名:アバシンカプタド ペゴルナトリウム硝子体内注射液20mg/mL)を、萎縮型加齢黄斑変性(Atrophic Age-related Macular Degeneration:萎縮型AMD)における地図状萎縮(Geographic Atrophy:GA)の進行抑制を効能・効果として、日本で発売しました。アイザベイTMは、上記適応症に対して承認された日本初の治療薬です。

GAは、萎縮型AMDの一病態であり、不可逆的な視力低下を引き起こす可能性があります1。日本では、約10万人が罹患していると推定されており2,3、適切なタイミングで治療を受けない場合、患者の66%が失明または重度の視覚障害に至る可能性があるとされています4,5。GAを伴う萎縮型AMDは、患者の日常生活や精神的な健康状態に重大な影響を与える疾患です。補体因子C5阻害剤であるアイザベイTMは、網膜細胞の変性を引き起こす補体系の活性を低下させることによりGAの進行を遅らせ、視覚障害を抑制することが期待されます6,7

この度、アイザベイTMの日本での新発売に合わせ、アステラス製薬は、千寿製薬株式会社と本年11月21日、アイザベイTMについて日本における販売パートナーシップ契約を締結しました。

アステラス製薬は、今回の提携によりアイザベイTMの医薬情報提供活動を充実させ、アイザベイTMという新たな治療選択肢をより多くの患者さんに提供し、アンメットメディカルニーズの高い萎縮型AMDにおけるGAの治療に貢献していきます。

本件によるアステラス製薬の業績への影響は、通期(2026年3月期)連結業績予想に織り込み済みです。

以上

製品情報

製品名

アイザベイTM 硝子体内注射液20mg/mL

一般名

アバシンカプタド ペゴルナトリウム

効能・効果

萎縮型加齢黄斑変性における地図状萎縮の進行抑制

用法・用量

アバシンカプタド ペゴルナトリウム2mg/0.1mL(リンカーを含むオリゴヌクレオチド部分として)を初回から12カ月までは1カ月に1回、硝子体内投与し、以降は2カ月に1回、硝子体内投与する

承認取得日

2025年9月19日

薬価収載日

2025年11月12日

発売日

2025年11月27日

製品写真

アイザベイTM(アバシンカプタド ペゴルナトリウム(ACP))について

アイザベイTMは、補体因子C5阻害剤です7。補体系の過剰な活性化とC5タンパク質は、地図状萎縮(GA)を伴う加齢黄斑変性(AMD)の発症や悪化、視力低下に重要な影響を及ぼすと考えられています7。アイザベイTM は、C5タンパク質を標的とすることによって、網膜細胞の変性を引き起こす補体系の活性を低下させ、GAの進行を遅らせると考えられています7

地図状萎縮(Geographic AtrophyGA)について

GAは加齢黄斑変性(AMD)の進行期に発症し、患者さんの視力を不可逆的に低下させます。黄斑は網膜の中心部にあるわずかな領域で、中心視力をつかさどっています。AMDが進行しGAが発症すると、黄斑部の網膜色素上皮細胞とその下部にある血管が失われ、網膜組織が著しく薄くなったり、萎縮したりします4,7,10。 GAは主に50歳以上の人に発症し、世界中で失明の主な原因となっています8。日本では、約10万人が罹患していると推定されており、これまでに承認された治療法はありませんでした2,3

アステラス製薬株式会社について

アステラス製薬は、科学の進歩を患者さんの「価値」に変えることを目指すグローバルライフサイエンス企業です。私たちは、がんや、眼科・泌尿器疾患、免疫、ウィメンズヘルスなどの多様な領域において、革新的な治療法を提供しています。研究開発プログラムを通じて、アンメットメディカルニーズの高い疾患領域において新たなヘルスケアソリューションを開拓しています。

アステラス製薬の詳細については、www.astellas.comをご覧ください。

注意事項

このプレスリリースに記載されている現在の計画、予想、戦略、想定に関する記述およびその他の過去の事実ではない記述は、アステラス製薬の業績等に関する将来の見通しです。これらの記述は経営陣の現在入手可能な情報に基づく見積りや想定によるものであり、既知および未知のリスクと不確実な要素を含んでいます。さまざまな要因によって、これら将来の見通しは実際の結果と大きく異なる可能性があります。その要因としては、(i)医薬品市場における事業環境の変化および関係法規制の改正、(ii)為替レートの変動、(iii)新製品発売の遅延、(iv)新製品および既存品の販売活動において期待した成果を得られない可能性、(v)競争力のある新薬を継続的に生み出すことができない可能性、(vi)第三者による知的財産の侵害等がありますが、これらに限定されるものではありません。また、このプレスリリースに含まれている医薬品(開発中のものを含む)に関する情報は、宣伝広告、医学的アドバイスを目的としているものではありません。

お問い合わせ先:

アステラス製薬株式会社
広報
TEL: 03-3244-3201

参考文献

  1. Boyer DS, et al. The pathophysiology of geographic atrophy secondary to age-related macular degeneration and the complement pathway as a therapeutic target. Retina. 2017;37(5):819-835.
  2. Cheung, C.M.G., Chen, Y., Holz, F.G. et al. Geographic atrophy in Asia. Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 263, 2081–2099 (2025).
  3. WHO. Japan Data. Available at: https://data.who.int/countries/392. Date accessed: September 2025
  4. Keenan TDL, Cukras CA, Chew EY. Age-Related Macular Degeneration: Epidemiology and Clinical Aspects. Adv Exp Med Biol. 2021;1256:1-31.
  5. Colijn JM, et al. Enlargement of Geographic Atrophy From First Diagnosis to End of Life. JAMA Ophthalmol. 2021 Jul 1;139(7):743-750.
  6. IZERVAY™ (avancincaptad pegol intravitreal solution) Prescribing Information. February 2025
  7. Desai D and Dugel PU. Complement cascade inhibition in geographic atrophy: a review. Eye. 2022;36(2):294–302.
  8. Jaffe GJ, et al. C5 Inhibitor Avacincaptad Pegol for Geographic Atrophy Due to Age-Related Macular Degeneration: A Randomized Pivotal Phase 2/3 Trial. Ophthalmology. 2021 Apr;128(4):576-586.
  9. Khanani AM, et al. GATHER2: Two-Year Data. Presented at AAO 2023 127th Annual Meeting. San Francisco, CA. 11-03-2023 to 11-06-2023
  10. Ayoub T and Patel N. Age-related macular degeneration. J R Soc Med. 2009;102(2):56