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アステラス製薬株式会社(本社:東京、代表取締役社長CEO:岡村 直樹、以下「アステラス製薬」)は、10月21日~25日(現地時間)に米国フロリダ州オーランドで開催される2025年閉経学会年次総会(The Menopause Society 2025 Annual Meeting)において、閉経に伴う中等度から重度の血管運動神経症状(Vasomotor Symptoms:VMS)に対するファーストインクラスの非ホルモン性の治療剤であるVEOZAH™(一般名:fezolinetant)に関する6つのポスター発表を予定しています。VMSは顔のほてりやのぼせ、寝汗などの閉経に伴う一般的な症状です1,2。
今回のポスター発表には3つのLate Breaking Abstract(LBA)が含まれており、VMS治療のために非ホルモン療法を開始した女性におけるVMSの影響度の変化と、VMSによる労働生産性への影響を実臨床で評価した、OPTION-VMS試験に関する2つの予備解析データが紹介されます。アステラス製薬は、閉経に伴うVMSによる影響を受けるすべての人々の生活を改善するために、承認申請用の試験にとどまらず、VEOZAH™の臨床における知見を深め、VMSを有する患者さんの治療に貢献していきます。
2025年閉経学会年次総会で発表する主な内容は以下の通りです。
[Abstract ID: 4380798 / Poster #: P-127, Genevieve Neal-Perry, Samuel Lederman, Shayna Mancuso, Arianne Schild, Michele Helbing, Aki Shiozawa, Karla Martins, Pauline Maki, Rebecca Thurston]
[Abstract ID: 4380913 / Poster #: P-108, Pauline Maki, Shayna Mancuso, Michele Helbing, Arianne Schild, Karla Martins, Genevieve Neal-Perry, Rebecca Thurston]
[Abstract ID: 4343203/ Poster #: P-154, Maria Shapiro, Petra Stute, Antonia Morga, Ting-an Tai, Mayank Ajmera, Bogdan Muresan, Karla Martins, Yechu Hua, Angela Zhao, Jingyi Liu, Rossella Nappi]
[Abstract ID: 4308801 / Poster #: P-38, Barbara DePree, Mayank Ajmera, Valery Walker, Hannah Clark, Di Zhao, Christina Steiger, Michele Helbing]
[Abstract ID: 4342174 / Poster #: P-128, Genevieve Neal-Perry, Petra Stute, Karla Martins, Arianne Schild, Xuegong Wang, Rossella Nappi]
[Abstract ID: 4342237 / Poster #: P-158, Andrea Singer, Michele Helbing, Arianne Schild, Kaitlin Montagano, Karla Martins, Risa Kagan, Antonio Cano]
その他、米国の非ヒスパニック/ラテン系の黒人またはアフリカ系アメリカ人女性を対象とした、閉経およびVMSに対するヘルスケアや治療認識に寄与する要因を理解するために実施した調査結果が、10月23日(木)午後6:15-7:15(現地時間)にポスター発表で紹介されます。
以上
第IV相OPTION-VMS試験について
OPTION-VMS試験(NCT06049797)は、進行中の縦断的観察研究であり、閉経に伴うVMS を有し、VMS治療のために非ホルモン療法を処方された40〜75歳の女性を対象としています。この研究の主な目的は、女性のVMSに関する悩みの変化を評価することであり、睡眠の質、閉経に伴う生活の質、性的健康、気分、労働生産性が追加結果に含まれます。合計998人の女性が、米国の50の施設で登録されました。
第III相BRIGHT SKY™プログラムについて
ピボタル試験であるSKYLIGHT 1™(NCT04003155)、SKYLIGHT 2™(NCT04003142)は、中等度から重度のVMSを有する女性1,000人以上を対象とし、欧州、米国およびカナダの180以上の施設で行われました。両試験は、投与後12週の二重盲検プラセボ対照期間に続いて、40週の継続投与期間を設けています。また、長期安全性の評価を目的とする52週の二重盲検プラセボ対照試験であるSKYLIGHT 4™(NCT04003389)は、欧州、米国、カナダの180以上の施設で、VMSを有する1,800人以上の女性患者を対象に実施されました。
VEOZAH™ (fezolinetant)について
VEOZAH™ (fezolinetant)は、閉経に伴う中等度から重度のVMS治療のための非ホルモンのニューロキニン3受容体拮抗薬です。VMSとは、顔や首、胸が熱くなる感覚や、突然の激しいほてり・のぼせ等(ホットフラッシュ)のことをいいます。VEOZAH™は、KNDy(キスペプチン/ニューロキニンB/ダイノルフィン)ニューロンに結合するニューロキニンB(NKB)をブロックして、脳の体温調節中枢(視床下部)のニューロン活動を緩和し、閉経に伴う中等度から重度のVMSの頻度と重症度を軽減します。3,4,5
アステラス製薬株式会社について
アステラス製薬は、科学の進歩を患者さんの「価値」に変えることを目指すグローバルライフサイエンス企業です。私たちは、がんや、眼科・泌尿器疾患、免疫、ウィメンズヘルスなどの多様な領域において、革新的な治療法を提供しています。研究開発プログラムを通じて、アンメットメディカルニーズの高い疾患領域において新たなヘルスケアソリューションを開拓しています。
アステラス製薬の詳細については、www.astellas.comをご覧ください。
注意事項
このプレスリリースに記載されている現在の計画、予想、戦略、想定に関する記述およびその他の過去の事実ではない記述は、アステラス製薬の業績等に関する将来の見通しです。これらの記述は経営陣の現在入手可能な情報に基づく見積りや想定によるものであり、既知および未知のリスクと不確実な要素を含んでいます。さまざまな要因によって、これら将来の見通しは実際の結果と大きく異なる可能性があります。その要因としては、(i)医薬品市場における事業環境の変化および関係法規制の改正、(ii)為替レートの変動、(iii)新製品発売の遅延、(iv)新製品および既存品の販売活動において期待した成果を得られない可能性、(v)競争力のある新薬を継続的に生み出すことができない可能性、(vi)第三者による知的財産の侵害等がありますが、これらに限定されるものではありません。また、このプレスリリースに含まれている医薬品(開発中のものを含む)に関する情報は、宣伝広告、医学的アドバイスを目的としているものではありません。
お問い合わせ先:
アステラス製薬株式会社
広報
TEL: 03-3244-3201
参考情報
1 Utian WH. Psychosocial and socioeconomic burden of vasomotor symptoms in menopause: a comprehensive review. Health Qual Life Outcomes. 2005;3:47.
2 Jones RE, Lopez KH, eds. Human Reproductive Biology. 4th ed. Waltham, MA: Elsevier, 2014:120.
3 Depypere H, Timmerman D, Donders G, et al. Treatment of menopausal vasomotor symptoms with fezolinetant, a neurokinin 3 receptor antagonist: a phase 2a trial. J Clin Endocrinol Metab. 2019;104:5893-5905.
4 Fraser GL, Lederman S, Waldbaum A, et al. A phase 2b, randomized, placebo-controlled, double-blind, dose-ranging study of the neurokinin 3 receptor antagonist fezolinetant for vasomotor symptoms associated with menopause. Menopause. 2020;27:382-392.
5 Fraser GL, Hoveyda HR, Clarke IJ, et al. The NK3 receptor antagonist ESN364 interrupts pulsatile LH secretion and moderate levels of ovarian hormones throughout the menstrual cycle. Endocrinology. 2015;156:4214-4225.