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東京工業大学とアステラス製薬:「顧みられない熱帯病」の寄生原虫治療薬の探索で共同研究開始 - 東工大のスーパーコンピュータ「TSUBAME2.0」を活用 -
2012年07月31日

 国立大学法人東京工業大学(所在地:東京、学長:伊賀健一、以下「東工大」)とアステラス製薬株式会社(本社:東京、社長:畑中 好彦、以下「アステラス製薬」)は本日、東工大のスーパーコンピュータ「TSUBAME2.0」を活用した寄生原虫の治療薬候補の効率的探索を目的とする共同研究契約を締結しましたので、お知らせします。

   世界には未だ治療満足度が低く、更なる医薬品の貢献が求められるアンメットメディカルニーズの高い疾患が数多く存在し、いわゆる顧みられない熱帯病(Neglected Tropical Diseases、以下「NTDs」)も地球規模での保健医療問題と位置づけられ、国家間を超えた取り組みが行われています。本共同研究は、NTDsの中でもリーシュマニア症、シャーガス病、アフリカ睡眠病といった疾患を引き起こす寄生原虫治療薬探索に寄与するものです。

   本契約の下、東工大学術国際情報センターの関嶋政和准教授らの研究グループとアステラス製薬は共同で、寄生原虫治療薬創出に向けた創薬研究を実施します。研究は大きく二段階に分かれています。第一段階では、特許や文献等の公開情報に対するデータマイニングを実施し、寄生原虫治療薬探索に関する有用な知識を取り出します。第二段階では、インシリコスクリーニングを用いて、抗寄生原虫活性を有する可能性のある化合物を探索します。東工大は日本初のペタフロップス級の性能を誇るスーパーコンピュータ「TSUBAME2.0」を活用したデータマイニング及び市販化合物を対象としたインシリコスクリーニング計算を担当します。アステラス製薬はデータマイニングに必要なデータ収集及びインシリコスクリーニング計算結果に基づく評価化合物の選択・リスト化を担当し、短期間かつ効率的な創薬研究を実施いたします。

   東工大とアステラス製薬は、世界で寄生原虫によるNTDs感染で苦しむ患者さんのために早期に治療薬が生み出されるように、本共同研究を通じた取り組みでグローバル規模の保健医療問題の改善に寄与します。

 
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