アステラス製薬株式会社(本社:東京、社長:畑中 好彦、以下「アステラス製薬」)は、米国子会社であるアステラス ファーマ US, Inc. (本社:イリノイ州ノースブルック)とジェネンテック社(英名:Genentech)が米国で共同販促をするHER1/EGFRチロシンキナーゼ阻害剤タルセバ®(一般名:エルロチニブ)について、肝細胞がんを対象にソラフェニブ(一般名、製品名:ネクサバール®)との併用療法を評価する第III相臨床試験において、全生存期間の改善が認められませんでしたので、お知らせします。SEARCH(Sorafenib and Erlotinib, a rAndomized tRial protoCol for the treatment of patients with Hepatocellular carcinoma)試験は、タルセバとソラフェニブの併用療法とソラフェニブ単独療法の比較試験であり、併用療法による安全性と忍容性に関しては想定内の結果が得られ、新たなあるいは予期しない副作用は認められませんでした。本臨床試験のデータは今後の学会での公表が予定されております。
SEARCH試験は、進行性肝細胞がん患者720名を対象としたプラセボ対照二重盲検国際共同第Ⅲ相試験です。タルセバとソラフェニブの併用療法のソラフェニブ単独療法に対する全生存期間の延長を主要評価項目として検証を行いました。また、副次評価項目として安全性、無増悪生存期間、病勢コントロール率、患者報告アウトカムの評価を行いました。被験者は、ソラフェニブ400mgを1日2回とタルセバ150mgを1日1回服用する群とソラフェニブ400mgを1日2回とプラセボを服用する群に、無作為に割り付けられました。
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